今日ご紹介する1台は昨日の宇部店の作業からダイハツのキャストです。
オーディオレス車にカロッツェリアのCD・DVDプレイヤーとベーシックパッケージの取り付けと、ドア防振の施工を行いました。
ドアの内張りと防水シートを外して、外板裏に防振メタルと防振マットを貼り合せるベーシック防振の施工を行ないます。
指で鉄板を軽くはじいて、響きの中心を探して、そこにマーキングのシールを貼ってから施工します。
リアにはスピーカーは付いていませんが、静粛性アップのためにこちらにもベーシック防振の施工を行ないました。
ドアの作業の後はダッシュにスタンドを使ってピュアディオブランドのATX-25を取り付けました。
ツイーターの性能に加えて、角度による理想的な音の拡散で上質な高音を再生しています。
更にツイーター部分は音の出口から入り口まで全てピュアディオブランドのPSTケーブルでひいているので、高音質で再生出来ます。
ちなみに国産のトレードインスピーカーのコードと並べてみたら、かなりの差があって、「これだと差が出るだろうな。」という細さでした。
グローブボックス下にキャスト専用のピュアコンを取り付けたベーシックパッケージ&ベーシック防振の施工は終わりました。
一度はフロント純正スピーカーで完成したキャストですが、純正の16センチを外してリアに取り付けて・・
フロントスピーカーはJBLのGX600Cのミッドに交換しました。
GX600Cは19ミリの外ドームツイーターが付属されていますが、ATX-25の25ミリサイズと比べると表面積が全く違い、メーカーのパッケージでは絶対に表現出来ないレベルの音楽表現が可能な軽自動車の薄いドアに適合する2WAYスピーカーになります。
ただしキャストのドアでこの組み合わせは初めてだったので、何度もピュアコン部分のコイルを交換して、音が一番生っぽくなる組み合わせを探しました。
ただなかなか良いポイントにたどり着けずに、ブラックボックスの交換も含めてあれこれと組み合わせを変えました。
いつもだともっと短時間で決まるところが、このスピーカーグリルの形状が特殊で、「普通は耳からこのぐらい距離が離れていたらこの値になるはず?」という、過去の経験があまり役に立ちませでした。
普通の丸い穴が沢山空いているグリルと比べたら音の拡散が明らかに違いました。
でも次のキャストの作業ではもうツボを掴んでいるので、短時間でピークの組み合わせにたどり着けます!
ピュアコンでの細かいチューニングが終了したら、最後にイコライザー調整で音を整えます。
20数年前はピュアコン方式ではなくて、固定コイルの付属のパッシブネットワークを使用していましたが、お客様から「自分の車にはこのネットワークは合っていない気がする。」と言われる事が多々ありました。
そこでチャンネルディバイダーを使ったマルチアンプ方式をお勧めして、システムアップしたもののお客様から満足して頂けない事が多く、そこでオーディオのイベントで今は引退されているコイル巻き名人の音を聴いたお客様から、「井川さんもコイルを巻いたら。」と言われて、仕方なくコイルの巻き替えを始めました。
最初は半分以上乗り気でなくやっていたのに、やればやるほど固定コイルやマルチアンプでは出せない音がある事に気付き、完全に深みにはまりました。
そして、「1個1個巻き変えていたら時間がかかるから、色々な巻き数をあらかじめストックしていた短時間で音が変えられる。」とか、「もしほどき過ぎたらどうしようという迷いも無いから大胆にどんどん巻き数が変えられる!」という事から今のピュアコン方式を考案しました。
今はコイル巻き名人みたいに思われていますが、実は最初の最初はお客様から指摘されて嫌々巻き変えていたという、恥ずかしい過去の原点を思い出した作業でした。
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Posted at
2016/04/18 10:45:41