2016年09月12日
朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』も終盤に入って
NHKの朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』を見ていない人にはちょっと分かりづらいかも知れませんが、サウンドピュアディオととと姉ちゃんのストーリはどこか似た所があり、自分はかなりはまって見ています。
以前に書き込んだのが、主役の常子さんが会社を自分が何も悪くないのに辞めないといけない時は、かなりのめりこんで、このブログに「納得が行かない!」と書いた事があります。
その後なぜそのシーンにそんなに反応したか考えたら、自分が学校を卒業して就職する時に、学校推薦で大手電気メーカーのP社を受ける様になっていたのが、ある日先生から「今回の学校推薦は無くなったので、他を探して欲しい。」と言って来ました。
理由は毎年電気科に1名募集が来るところが、今年は機械科にメーカーのお偉いさんの親戚がいて、その生徒を逆指名で来たので自分は推薦は受けられないという話でした。
そこで「K君がH社を受ける様になっていて、彼は自分よりも成績が悪いから、自分がH社を受けます。」と言ったら、「もう推薦が決まっているから変えられない。」と先生が言うではありませんか!
結局自分がP社の学校推薦を取っていたのに、向こうの都合で今年のP社の電気科の推薦枠が無くなって、もう他の電気メーカーの推薦は埋まっているから、もうどこも受けられないという、自分に何の非も無いのに電気メーカーの仕事に就けないという悲惨な状況になりました。
その時は運命を恨みました。
仕方なく就職出来たのが地元の石灰石を重油で焼いて砕いて、セメントやケミカル材料を作る会社で、毎日大きな炉で石灰石を大量に焼いて、「電気の仕事がしたかったのに、こんな事をしていて将来何の役に立つのか!」とぼやいていて、それの仕事をしばらく続けて、でもやはり電気の仕事がしたいと工場を辞めました。
ただそこから25年経った時にドアの内張りのセメントコーティングを考案する時にその時の知識が役に立ち、山口県の産業振興の設備を借りて成分分析を行なって今のヒット商品につながったので、まるで『とと姉ちゃん』のストーリーみたいです。
工場を辞めた後は色々な電気関係の仕事をほぼフリーランスみたいな状態でやっていて、テレビのアンテナ工事や家電の配達などの仕事をしていた時に第二の転換点がやって来ました。
メーカーの新製品の発表会に人数が足らないからと呼ばれて、話を2時間聞くだけで時給が2時間分もらえるという、力は要らないけれど楽してお金がもらえる良いバイトでした。
実際には1人行くと足代として封筒に5千円とか1万円が入っていたらしく、それは仕事の先輩の小遣いになっていて、自分は2千円もらって喜んでいたという鴨になっていたのですが、それがその後の人生を大きく変えるバイトでした。
数週間前のここのブログと内容が重複しますが、その大手メーカーの話が、「○○電器は皆様の様な町の電気屋さんのおかげで大きくなりました。これからも○○電器は皆様を大切にします。」と言っていたと思ったら、今度は量販店向けの発表会では、「○○電器はこれまでは町の電気屋さんを中心に販売して来ました。しかしこれからは皆さんの様な量販店を中心に販売して行きます。」と完全に二枚舌で、自分は「メーカーは売れない時期には個人店に売らして、売れる様になったら販売力の強い量販店で売りたいだな。」と知り、今もその時の話が忘れられずにメーカーと少し距離を置きながら仕事をしていて、その後の人生に大いに役立ちました。
理不尽な理由で職を失ったという所がとと姉ちゃんと同じなのですが、最近では商品試験のシーンが多く、身勝手な理由でユーザーのためにならない商品を作るメーカーが反省して自分たちの物造りを変るどころか、製品試験をする方が悪いみたいに言われる所もどこかサウンドピュアディオと似ていて、かなりはまってとと姉ちゃんを見ています。
そうはいっても9月の終わりには終了するので、10月からは『ととロス』になりそうです。
ブログ一覧 |
世間話 | 日記
Posted at
2016/09/12 18:27:18