今日ご紹介する1台は現在の福岡店の作業から、マツダの新型ロードスターです。
マツダコネトの専用ナビオーディオ付のお車に、ベーシックパッケージとドアスピーカーとパワーアンプの取付を行って、ドア防振の施工も行いました。
まず屋根をオープンにして作業しやすくして、バッテリーチャージをかけて作業中にフル充電になる様にします。
ドアの内貼りを外して、外板裏のベーシック防振に加えてインナーパネルのプラスチックの響きを防ぐ防振と・・
内張り裏にマスキングして、下処理の粗目を付けた後にセメントコーティングを行い、方ドア3面のフル防振の状態にします。
純正の16センチスピーカーを取り外し、13センチのISP-130をインナーバッフルを製作して取り付けました。
次に助手席のシートの後ろにピュアディオチューンのパワーアンプを取り付けました。
マツダコネクトはRCAの出力を持っていないので、一般的にはアンプに付属のハイインプットの端子を使うのですが・・
内蔵の物はパーツも小さく音のロスが出て新鮮さが失われるので、オーディオテクニカのハイローコンバーターをチューンした物を使用します。
本来4CH用のRCA入力が4系統ある物の内側2系統のトランスを撤去して、左右のセパレーションを良くしています。
トランス2個の撤去で余裕が出来たケースの中は大型のパーツを入れて、更にインプットのケーブルもPSTケーブルの太い物に変えて、ノーマルのコンバーターでは表現出来ない音のクオリティーを得る事が出来ました。
他に中のプリント基板の銅箔を使わない方向に電気が行かない様に切込みが入れてあり、ケースは同じ物でも「これでもか!」という改良が加えられています。
使用するツイーターはピュアディオブランドのATX-25で、ロードスターのアールが付いているダッシュの形状に合わせてワンオフでスタンドを製作しています。
接続が終わったらテスト用のCDとお客様のCDを再生して音調整を行います。
ロードスターはリスナーの耳からドアスピーカーまでの距離が近く、かなり中音の上の方が耳に入って来ます。
自分が運転席に乗って試聴して、助手席側の外にスタッフが待機していて、あれこれとパーツを交換します。
ただいくら交換してもピタッ!と生音っぽくならず、ほぼ1日かけてパーツの交換を行いました。
音がまとまらない理由は、必要なコイルが普通のインナー用の巻き数のストックでは巻き数が足らなくて、かといってアウターの巻き数とも微妙に違うという状態で、それではツイーターの下限周波数を削って音を合わせ様にも通常の2WAY様ではレンジが広く、ダッシュの純正スコーカーと合わせて3WAYで使う値ではレンジが狭いという聴こえ方でした。
特に今回みたいにアンプを追加すると良い所は良く聴こえるが、合わない所はより合わなく聴こえるというもろ刃の剣状態です。
最後にはロードスターのスピーカー位置でピッタリ合う専用のブラックボックスとコイルを福岡店で作り、その作った数点を含めてあれこれと交換していたら、助手席の向こうはとんでもない事になっていました。
新型ロードスターでISP-130インナーでアンプ付という条件に合わせたピュアコンでピッタリ音を合わせて、それでも低音は出すぎぐらい出ていたので、バスを少し絞り、ロードスターのセッティングは完了しました。
ピット内のテストでは最初に充電器でフローティングしながら聴いていたのですが、実走行ではそんな電圧は出ないので一度止めて、ACCで聴きながら調整した後に使った分を充電しました。
最後の最後に外に車両を出してエンジンをかけて音を確かめて、やっと納車の準備に入ります。
昭和の終わりから平成の始めだとシステムにアンプを取り付ければ単純に音が良くなる図式が出来ていましたが、最近の様に車が複雑化して来るとただシステムを追加しただけでは音が良くならず、逆に悪い部分がクローズアップして来るという事になります。
今回はセッティングだけでまる一日かかり、余分なパーツも製作しましたが、次に同じ車種が入った時には、短時間で最高の音にたどり着けるノウハウを習得しました。
ブログ一覧 |
カーオーディオについて | イベント・キャンペーン
Posted at
2016/10/23 08:59:48