今日ご紹介する1台は先日の福岡店の作業から日産のエクストレイルです。
リアにピュアドライブDCIとエンブレムが付いているクリーンディーゼル車で、こだわりのMT車です。
システムはナカミチのCD-500のピュアディオプレミアムバージョンで、その外部入力にサイバーナビの1DIN+1DINのモデルの音をつないで、一部の日産車ならではの3DIN取付を行っています。
ツイーターはJBLのレギュラーモデルの25ミリ外ドームツイーターに、ワンオフでJU60タイプのワイドスタンドを製作して取り付けています。
ダッシュの上にはエンジン音が上がって来ない様に防振メタルの三角と四角の物が2枚づつ貼ってあり、微細な振動も抑えています。
ドアスピーカーはJBLのP560の13センチミッドをインナーバッフルを製作して取り付けておられたのですが、音質アップとここ数年段々ひどくなったゲリラ豪雨の対策として、アウタースラントのバッフルに変更される事になりました。
アウターバッフルはフル防振が前提なので、ベーシック防振に加えてサービスホールの防振と、内貼り裏のセメントコーティングを行った後にバッフルの製作に入ります。
(あっ!下の写真と内貼りの先端の形状が違うと思ったら、うっかり隣の車の内貼りを写していました。)
フル防振の状態からスラントのバッフルを組み込んで、金属リングをはめ込んでその内側にセメントコーティングを行います。
斜め上を向いているので、よほど斜めに傾いた状態でない限り雨漏りにはなりません。
他店施工のアウターバッフルは平面バッフルがほとんどで、ゲリラ豪雨で雨漏りした例も多くあります。
本来は音質を上げるために斜め上を向けたのが、日本の気候が変わって来て、防水性という意味でアウター・スラントのバッフルが注目されて来ています。
インナーからアウターに変わってミッドの上限の周波数が良く伸びる様になって、これまでのピュアコンの値ではミッドの一番上とツイーターの一番下の音がかぶさる様になりました。
そこでピュアコンをカスタマイズしたり、コイルの巻き数を変えてアウター・スラントで音がピッタリ合う様に変更して行きます。
これは福岡店の測定を行う机で、右からスピーカーのインピーダンスを測る器械と、真中がコイルのインダクタンスを測る器械で、左はコンデンサのリアクタンスを測る器械です。
3台全て切り替えて測定条件を打ちかえれば別な測定も出来ますが、それぞれの用途で一番使いやすい器械を用意して、測定条件を変える事無く瞬時に次の測定に移れるために3台を並べて使っています。
これは工場の検査や大学の研究室で使うレベルの測定器で、この3台をフルに使ってピュアコンのカスタマイズを行って、短い時間で最高に生演奏に近い音を表現出来る組み合わせを探しています。
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Posted at
2016/10/24 16:52:11