今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業からスバルのレガシィ・アウトバックです。
カロッツェリアのサイバーナビが装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取り付けと、ドア防振の施工を行ないました。
まずドアの内張りを外すと防水シートには一面ゴムが貼ってあり、外からのロードノイズの進入を防ぎ、スピーカーの音圧が上がる様にしてあります。
今回はこの状態から外板裏のベーシック防振と、内張り裏にセメントコーティングの2面の防振を加えて、音質アップと静粛性アップを図ります。
外板裏の何も貼ってない部分のカーン!という高い響きの部分には防振メタルを貼って響きを静めて・・
ボン!という低い響きには四角いマットを貼って振動を抑えます。
右上に丸いマットが見えますが、こちらは中低音から中音域の振動を下げるための材質で、ドアの響きの周波数に合わせてピンポイントで振動を抑えて、トータルでドア全体の響きが下がる様にしてあります。
続いて外した内張りの裏側に粗目を付けて、セメントコーティングが剥がれない様に処理します。
手作業でコーティング材を塗って行き、規則性を持たない様に厚い薄いを意図的に作ります。
こうするとドアが重たくならない割に振動が消えやすくなるからです。
全体に塗ったら時間をかけて乾燥させます。
最初は青紫に近い灰色が乾燥して来ると茶色ぽい灰色に変わって来ます。
乾けば波枠ほど青紫が消えて来て、どんどん茶色ぽくなります。
実はこの色の変化が良い音や静粛性につながっています。
完全に乾燥したら内張りを組み付けて、ドアの作業は完了です。
続いてインパネを分解して、ナビの裏から音信号を取り出して、PSTケーブルにつなぎます。
グローブボックス下まで引いたら、先代のレガシィ専用チューンのピュアコンにつないで、ドアスピーカーとダッシュのスコーカーと後付けツイーターの合計6個のスピーカーに分配します。
ピーラーの裏まではPSTの高音域重視のモデルを使って音をひいて来ていて、ここの24金メッキギボシとPSTケーブルは圧着後表面がハンダ付けしてあるので、少々引っ張っても抜けない様になっています。
スコーカーのグリルの上にATX-25ツイーターを取り付けて、フロント3WAYスピーカー化して音質をアップさせました。
これまでスコーカーは高音域は制限なく鳴らしてありましたが、ピュアコンで高音域に制限をかけて、下限周波数を決める黒いコンデンサが音質アップの妨げになっているのでニッパーで切り離し・・
別な大型のコンデンサを取り付けて音質アップを図るのと、値を変えて中音域のレンジを広げています。
全ての作業が終わってスピーカーにあれこれとジャンルの違う音源を入れてエージングを行なった後は、サイバーナビのイコライザー調整を行って音を整えます。
サイバーナビでも年式によって微妙に音の傾向が違って、それを踏まえた上で生音に近くなる様にイコライジングしてメモリーします。
ベーシックパッケージとベーシック防振の定番のWパッケージの作業にプラスして、セメントコーティングをプラスした事で音質以外にドアの質感も上がり、ヨーロッパの高級車的な響きに変わりました。
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Posted at
2017/07/14 14:51:57