今日ご紹介する1台は先日の福岡店の作業から、ベンツのCクラスクーペです。
全車異型パネルの専用ナビオーディオ付き車で、ベーシックパッケージの取り付けと、オプションを2つプラスした作業を行いました。
現行のCクラスはドアの上部に小型スピーカーが付いていて、低音はグローブボックス下のウーファーで鳴らしています。
ドアの9センチサイズのスピーカーは裏に付いている100マイクロのコンデンサで下限周波数を決定しています。
しかしここの精度が悪くて、プラス2本・マイナス2本の4極測定を行なうと約90マイクロしか表示しなくて、これでは想定しているほどの中低音が得られません。
そこでベーシックパッケージでは下限周波数をグローブボックス下に設置するピュアコンで行い、上限周波数にも制限を加えて中音のみにして、後付けツイーターで高音域を鳴らす様に改善します。
普通コイルが2個のピュアコンも、モノラルのウーファーの上限周波数を決めるためのコイルをプラスして、ベンツCクラス用では3個並んでいます。
ツイーターはダッシュ上にスタンドで角度を付けたピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて上質な高音を再生します。
純正のミラー裏のツイーター位置はデザインはスッキリしているのですが、向きが悪いのとグリルのひかかりがあって、ツイーターレベルを高めにして周波数レンジを広げないと同じ音量が得られません。
ただし、同じ音量が得られても同じ音質は得られず、下限周波数を伸ばして失われた音を足したとしても、上限周波数はネットワーク回路では伸ばせないので、このダッシュの位置が伸びが良くて自然な高音が再生出来るとうい訳です。
ここまでがベーシックパッケージの作業で、それにオプションのドアの外板裏のベーシック防振の作業を行いました。
ドアを開けた時に同時に車室内からPSTのスピーカーケーブルをひいて来て、より低ロスで音を送る様にしました。
ドアスピーカーは純正からJBLのGX302に交換して、グリルの内側からオレンジの輝きが見えています。
GX302は価格が安い割りに音質が良くて人気の商品で、今後はモデル名が変わって価格が1・5倍になる前に在庫を買い込んでいるので、もうしばらくは従来の価格で販売出来ます。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、CDを複数枚再生してしてエージングと調整を行います。
現行Eクラスはここにプレイヤーが無くなったのに、Cクラスはまだプレイヤーが付いているので助かります。
Cクラスの純正オーディオの3トーンの調整は、ここを1クリック動かしただけで音の新鮮さが失われていたのですが、年次変更のせいかここを動かしても今までほどの変化が無くて、デッキ裏にあったパワーアンプの位置も変更になっていました。
パワーアンプの位置が変更になった時点で音も僅かに傾向が変わっていて、これまでのピュアコンだとやや高音が強く聴こえたので、ピュアコンのパーツの値をあれこれと交換して、アンプ別体の仕様で最も音が生っぽくなる様に変更しました。
パーツの組み換えを行なうと、生音ぽく聴こえる組み合わせと、音の効率が高くてより大きな音で聴こえるポイントが何故か一緒で、結果的に低音は1クリック下げた方が自然だったので、3トーンの1ヶ所を1クリック下げた所で調整を終了しました。
ベーシックパッケージの魅力は年次変更やマイナーチェンジの僅かな純正側の変更にも、常に最適な値のパーツを取り付けて、最高のコストパフォーマンスで正確な音をお届け出来る事です。
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