先週のJR博多シティ前のデモカーの展示試聴の時のお話で、自分がブースを離れて7階のタワーレコードへCDを買いに行っていた時に、Nボックスのベーシックパッケージを聴かれた方から、「これはドアスピーカーを交換しているからインチキではないか。」とうちの息子が言われたそうです。
システムはごく普通のクラリオン製の車を買ったら付いて来る様なレベルの品で・・
ドアスピーカーは外からシルバーに見える見える純正16センチで、カー用品店でスピーカーを交換したよりもはるかに優れた音を出していますから、皆さん驚かれていました。
しかし「ホンダの純正スピーカーは黒だから、これは交換していてインチキだ。」と言われて、息子が内張りを手で外そうとしたらしく、自分がタワーレコードでJUJUと布袋寅夜奏とボン・ジョビを買ってデモカーに戻った時には、内張りを割らない様にジワジワ引っ張っていました。
そのシルバーに見えた中身は上にネジ1本で止まっている紛れもないホンダ純正の16センチスピーカーです。
来場者の方が言われていたのはうちの年式のNボックスではな新型の方の話で・・
こちらは全く同じサイズの16センチのネジ1点止めでも黒いコの物です。
他にデモカーでよく疑われたのが、「この車はバッ直を引いている!」とボンネットを開けろと言われた事があって、ボンネットを開けて純正配線だけで何もしていないというのを見られて唖然とされました。
カーオーディオは「○○をしているから音がいい!」という条件付けで単価を上げる店が多く、本質的に良くなるのと、何かを交換したり付け足したりして音が良くなるといいながらも、ほぼ変わらないとか、変な方向に音が派手になっただけというのがほとんどです。
パッシブネットワークのコイルを巻き換えるという作業が最もお金をかけずに音を良くする方法なのですが、自分自身も1980年代はこの手法を避けて通っていました。
80年代のカーオーディオイベントで当時コイル巻の達人と言われていた方がおられて、その方の作った車の音を聴かれたお客様が、「井川さんもコイルを巻き変えたら?」と言われたのが、自分はその店が業界的にはねにされていて、メーカーからは『変わり者で販売奨励金が貰えない悪い店の見本』みたいな扱いをされていたので、「自分はコイルの巻き替えはやりません。」とお客様に答えていました。
しかしあまりにそのお客様がしつこく、「あの店の音が忘れられないから、コイルを巻き変えてよ。」と言われるので、自分は「いくら音が良くなってもメーカーから販売奨励金が貰えなくなるからやりたくない。」と答えました。
するとお客様は「井川さんは音が良くなる方法が分かっていてもそれをやらずに簡単に儲かる方がいいんだ。へー、雑誌に音造りの達人って書いてあるけど、あれは嘘なんだ。」と言われて、仕方なくいやいや腰を上げてコイルの巻き替えを行いました。
するとどうでしょう?これまでに聴いた事の無い音の世界があり、それでいて「ここもいいけど、ここもいい。」とどこが良い巻き数か分からない『コイル地獄』への入り口でもありました。
そのお客様が聴かれたコイル巻き名人の方は90年代に現役を引退されていますが、1台の車を仕上げるのに5日ぐらいはかかっていて、「確かに音が良くなるかも知れないが、これでは仕事にはならない。」とも思っていました。
そこをあらかじめ数百種類の巻き数の違うコイルをストックして、簡単に交換出来る様にするというピュアコン方式を考案して、多くの車種に対応して、多くの方に購入して頂ければ2台目以降は大幅な時間短縮になるという事に気が付きました。
2006年以降はアーティストさんとの交流が始まって、生の声や生の楽器の音を基準と方針を決めて、更に年間数台の車を実際に購入して研究するという2つの新たな方針で開発時間の短縮化と、適応車種のスピーディーに増やすという効率化を図り、今のピュアディオのスタイルを確立しました。
そこから数年後には防振メタルと防振マットを組み合わせて、『材質の共振点の違いを利用した効率的な防振』を開発しました。
これはあるボーカリストの方が当時乗っていたエスティマの助手席に乗られて、CDで自身の楽曲を聴いておられる時についつい歌われて、その時に「ドアの中に本人の声以外の同じ周波数の響きがある!」と気が付いて、その後にどんなに防振材を増やしてもその音が取れず、それで「ゴムやアスファルトでは共振点が低いので取れないのでは?」と思って防振メタルの開発に着手しました。
イベント会場ではベーシック防振の共振点の違いを利用した効率的な防振を分やすく説明出来る2枚の鉄板を用意して、裏をひっくり返して見れる様にして、「これだけの量でこんなに効くの!」と皆さん驚いておられました。
本当はあまり見せたくない部分ですが、かなり写真撮影もされて、「まあインチキを疑われるよりはいいか。」と何も規制はしませんでしたが、ピュアディオのベーシックパッケージとベーシック防振は、一般的なお金がかかる割りに生の音には近くならない物に比べたら、まるで魔法の様な製品です。
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