マラソン中継や派出所などで使われているサガ電子のアローラインというアンテナを、11月の終わりにはもう手に入れていたのに、福岡で滞在に使っているマンションに昨夜やっと取り付けました。
洗濯物を干すポールを取り付ける金具に取り付けて、壁に入っている鉄筋の影響を避けるためにやや前に傾けています。
このアンテナは貧弱な見た目で、通称『破れ傘』と呼ばれていて、これで遠くに電波が届くとは普通は想像出来ません。
以前取り付けていたグラスファイバーポールのアマチュア無線のアンテナが、軒の中に入っているであろう鉄筋の影響を受けて、最近知り合いになった無線仲間からは「東区でマンションの15階にしては電波の飛びが悪い。」と何人からも言われて、あえて長さが短いアローラインを取り付ける事で、軒とアンテナの間の空間が開く事で電波の飛びを良くする計画をやっと実行出来ました。
自分は今まで木造の家ばかり住んでいて、鉄筋コンクリートの建物は今回が初めてで、知らない間にカーオーディオ に例えるとBMWに10センチスピーカーまで入るから10センチを付けたら、実際には8・7センチか9センチの方が開口部に余裕があって良かったとか、本来13センチが付く新型ジムニーのドアにサイズが合うからと16センチを付けるみたいな間違いを知らない間にやってしまっていました。
自分が住んでいる15階を下から見上げるとこんな感じです。
3本のアンテナが切り換えられるセレクターに2本のアンテナのケーブルをつないで、1番のアローラインでメーターが3本上がる電波を受信して・・
2番のグラスファイバーロッドのアンテナに切り替えると待っく受信出来ません。
朝から通勤時間に車で交信している無線仲間2人の話に割り込んで、アローラインともう1本とのアンテナを切り替えて聞いてもらったら、2人ともアローラインの方が強いと言っていました。
方角によってはグラスロッドの方がメーターが1強い場所もありましたが、全体的には全く届かない所に届く方の確率が高かったです。
この状態を測定器で測ると、理想的な無線のアンテナのインピーダンスは52Ωぐらいで、ベランダに取り付けた状態でアローラインは145メガよりも少し上で52Ωを示しています。
もう一つのSWRの項目は限りなく1に近い1・1が理想ですが、金具の影響が1・2を示しています。
もう1方のグラスロッドの長いアンテナは64Ωぐらいを示して、SWRは1・4ですから数値上アローラインの方が鉄筋の影響を受けていないほぼ理想的な状態と言えるでしょう。
中学生や高校生の時はアマチュア無線に明け暮れて、しょぼい設備と少ない小遣いでいかに遠くに電波を飛ばすかに意識を集中していて、インピーダンスの整合性を上げる事と、SWR値をいかに下げて無駄な電力を使わずに有効に電力を使う事ばかりを考えていました。
この考えが今のベーシックパッケージなどの、「こんな簡単システムで、こんなに良い音が出るの?」につながっています。
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2019/12/10 19:24:49