今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、フォルクスワーゲンのゴルフⅦのヴァリアントです。
マイナーチェンジで画面が大きくなった専用のナビオーディオと純正スピーカーを生かしたベーシックパッケージの取り付けと、ドアの静粛性を高めるベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
ゴルフⅦは通常の外板裏に防振メタルと防振マットを合わせて8枚貼り合わせる方法と違い、外板裏に3枚の防振材を貼った後に、インナーパネルにメタル2枚とマット1枚を貼って、大きな口が開いたドアポケットの中にメタルを2枚貼って、トータルで8枚を3か所に分散して貼る事で余分な響きを抑えています。
ゴルフⅦのベーシックパッケージの開発では、放送関係者の個人の車を借りてデーター取りを行って、放送局から宇部店までは自分が運転して乗って帰りました。
その時に気になったのがドアポケットの中で音が渦を巻いている様な感じで、宇部店に着いた時には「ここを何とかしないと!」と、すでに貼り位置のおおまかなイメージが出来ていました。
またピラーに付いているツイーターはレベルはそこそこ出ているのですが、向きがそれているのと、
音が荒いので、そこを不満に思われているゴルフⅦのオーナーの方は多くおられます。
そこでスタンドを使って適正な仰角と振り角を付けて、音が拡散するタイプの外ドームツイーターで上質な高音を再生させています。
ドアスピーカーは純正をそのまま使用しますが、ピュアコンを通して無理に再生する必要の無い音域はカットして、インピーダンス特性も改善しているので、ドアスピーカーの音が改善された上に上質な高音が合わさっているので、ツイーターのみを後付けする『チューンナップツイーター』とは全く別次元の音表現をしています。
ピュアコンへ送る音信号はグローブボックス内にあるプレイヤー部の後ろから取り出して、ピュアディオブランドのPSTケーブルで、低ロスで音信号を送って行きます。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったらゴルフⅦの音調整機能を呼び出して3トーンを動かしてみます。
実際にはフラットでも問題なくなるぐらい元の音にクセは付いていません。
イヤーチェンジなどで車両アンプの特性が変わっていてはいけないので、ピュアコンのストックを出してきて、どれが適正か探りました。
このユニット数は周波数レンジの広い狭いだけでなく、中のコイルとコンデンサの比率を変えて、これを通すとトータルのインピーダンスがやや高めとかやや低めになる様な設定がしてあって、微妙な音色を変えられる様になっています。
イコライザーでは単にレベルの上下だけなので、インピーダンスの微妙な上下を変えて音色をコントロールする事は出来ません。
多くのボーカリストに実際にお会いして、その微妙な声のトーンを知る事でピュアコンの精度は高くなって行き、ベーシックパッケージという入門者用のパッケージでありながら、全てのボーカリストの声がきちんと聴こえる様にこれだけの種類を揃えるという、とても手間のかかる事をしています。
一昨日の夕方にゴルフⅦを置いて帰られて、昨日の夕方には完成しているという1DAY取り付けて、ゴルフⅦの音質は見違えるように良くなりました。
ちなみにゴルフⅦのWパッケージの税抜き価格はちょうど10万円で、現在だと税込みで11万円となります。
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Posted at
2020/06/20 10:03:05