今から25年ぐらい前に、今33歳の長男と31歳の次男にクリスマスにおもちゃを買ってあげるとおもちゃ屋さんに連れて行った時の話です。
息子二人はそれぞれに欲しいおもちゃがあって、どこの店に行ってもその品が無くて、仕方ないので「ここにあるおもちゃを2つづつ買ってあげるから我慢しなさい。」と言ったら、二人とも自分が希望するおもちゃでないと嫌だと言い張るので、仕方なくあるお店を延々探して歩いた事がありました。
自分からしたら倍のお金を払う訳だから息子たちは得だろうというのがこちらの考えで、でも息子2人は欲しい物以外は興味が無いという感じで、かなりの時間を費やしてどっと疲れたので、近くである物を2品買った方がよっぽど楽でした。
実際にはどこにもなくて注文して何日か後に取りに行った様な記憶がありますが、クリスマスから日にちが過ぎた後でも息子達は希望の物が手に入って満足していました。
それは1990年代の中頃で、まだZSPもベーシックパッケージも無い時代でしたが、この息子二人の『本当に欲しくないもの2つよりも、本当に欲しい物が1つの方が価値がある!』というこの出来事に、「カーオーディオでここまで人を引き付ける魅力的な商品は出来ない物か?」と頭の中にひらめいて、それから数年が経った2001年にZSPとベーシックパッケージの前身のベーシックコースが出来ました。
1999年頃には大手国産メーカーのスピーカーはクセが強くなって、高級スピーカーもトレードインスピーカーも、ピュアコンを入れても音が本来の音楽に近づかない状態になっていて、このままではいけないと、かなり危機感を持っていました。
ZSPはスタジオ用のスピーカーの素材を研究していたので発売当時から好調なスタートを切りましたが、ベーシックコースは純正のドアスピーカーを使っているのでトレードインより劣っているというイメージがあって不人気で、1店舗あたり年に4・5セットしか取り付けておらず、このままフェードアウトかと思いましたが、2006年から実車を年に3・4台のペースで買っていって、更にアーティストの生の声や生の楽器の音を聴いて、それを参考にしてパッケージを開発するという手法に変えてグレードアップして、名前もベーシックコースから『ベーシックパッケージ』に変えて、当初の目標の1カ月に1台は取付になって、その後1週間に1台となり、今では1週間に何台か取り付けるペースになって、「大手メーカーのトレードインスピーカーでなくてベーシックパッケージでないと!」というお客様が増えて、強いアイテムに育ちました。
育った背景は自動車メーカーの純正オーディオが変わり過ぎて、これまでのトレードインスピーカーでは対応出来ない車種が大幅に増えて来たというのも追い風になっています。
今日はクリスマスで宇部店の近くのゆめタウンは多くのお客さんでごった返していて、「そういえば息子二人が小さかった頃は量販店に対してこれが違う!という様な強いアイテムが無くて、強いアイテムが欲しいと思っていたな。」と、25ぐらい前をしみじみと思い出していました。
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Posted at
2021/12/25 17:55:51