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イイね!
2022年01月20日

新・お客様の質問にお答えして 第15話


新シリーズになった『お客様の質問にお答えして』も、11月に2回書き込んだものの12月と1月の今になるまで間が空いてしまいました。

今回はこれまで多く頂いて質問ですが、「社長は将来車がどういうふうにかわって、こういう事が出来なくなるってかなり前から言われていますが、まるで業界の中で一人だけ答えを知っているみたいですね?」という質問です。

現在車業界か大きく変わっていて、ガソリン中心から電動車に、オーディオレス車からディスプレイオーディオやプレミアムサウンドへ、そしてディーラーの全車販売への転換や、自動車高価買取業者の躍進など、ここ20年で大きく変わって来て、「20以上年前はもっと楽に高額商品が売れていたのに。」という同業者の声も多く聞かれます。

そもそも2001年にオーディオボックス宇部店と呼んでいた店をサウンドピュアディオ宇部店と名前を変えて、サウンドピュアディオブランドの商品の販売を始めた時点でここ10年20年で自動車業界は大きく変わり、カーオーディオの販売はこれまで通りには行かなくなるという事を前提の名前と業態チェンジな訳ですから、自分の予測よりも5年遅れて大きな波が来たと思っています。


そのお客様からの質問の「社長だけ答えを知っている様な・・」という部分について、前シリーズやブログの途中で重複した表現があるかも知れませんが、1990年代の後半の話になります。

その頃に大手カー用品店チェーンは徐々に車検や整備という本来自動車ディーラーが行う事業に入り込もうとしていて、その報復として自動車メーカーは逆に減った売り上げ以上にカー用品で稼ぐという戦国時代に突入する前でした。

そしてある自動車メーカーが自動車雑誌の編集部に問い合わせて、「今日本で一番音の良いカーオーディオ専門店はどこか?」と聞いたところ、「山口県のオーディオボックスです。」という答えが返って来て、自動車メーカーがわざわざ当時のオーディオボックス小野田店を訪ねて来て、その後別なメーカーも同じ問い合わせを自動車雑誌の編集部にしたところ、「山口県のオーディオボックスです。」という答えが返って来て、まだ小野田市から引っ越したばかりのオーディオボックス宇部店に尋ねて来られました。

1社目ではディーラーでのモデル末期の車に特別なサウンド仕様にした車の限定車の企画と、2社目は関東の方まで出向いて行ってプレミアムサウンド車のネットワークチューンやツイーターの位置決めなどを行って、メーカー寄りの仕事を少ししていた時期もありました。

ただ「ツイーターの位置は出っ張ってはいけない。」とか、「ネットワークのコストはこのぐらい下げないといけない。」などの条件が加わると自分がやりたい音とはかなり離れて来るし、かといって今までと同じ事をしていてはこの先シェアが減るばかりで、更にカー用品の大手2社はどんどん車検・整備をディーラーから取ろうとしているから報復でカー用品は自動車メーカーから売れない様にされるしと、完全に将来が見えない状態に向かっていました。


そこで19年使って来たオーディオボックスという名前を商標登録して、オーディオボックスブランドの商品を作って差別化を図ろうとしたら、オーディオVOXという会社が日本で商標登録をしていて、類似しているという事でオーディオBOXは商標が取れずに、販売店名とか会社名では問題ないとの事で、販売を行っている会社は今でも株式会社オーディオボックスで、他にピュアディオとサウンドピュアディオという商標を特許庁から受理されて、オリジナル製品の開発やパーツの組み立てを行う有限会社ピュアディオを新たに作って、2001年にサウンドピュアディオの商品と店舗をスタートさせました。

そのスタートは大手自動車メーカー2社との付き合いの中で、将来的にカーオーディオの含むカー用品業界はこういうふうに締め上げたい的な話を嫌というほど聞いていたので、カー用品業界・カーオーディオ業界はこうなるという、普通の販売店が知らない情報を知った上で動いているので、「このやり方は将来的に通用しなくなる。」というやり方をさけて店舗運営して来たので、独自のビジネススタイルで差別化をして来ていたのです。

だからその原点を知らない人からしたら、「なぜあそこだけ答えを知っている?」というふうに思えてしまいますが、1990年代にカーオーディオ専門誌の評価ではなくて、一般の自動車誌の評価の方を重視していた考え方が今のピュアディオブランドの根源になっていたのだと、今この文章をかいていてしみじみと思いました。

ただ自分の予測の中には無かったのがコロナ禍による人流の抑制による集客の変化と、イベントの中止によるイベント会場にデモカーの展示が出来ない事と、近年の半導体不足のために車の生産が遅れて新車を買われた方の受注があってもピットに車が入るまで何カ月もかかるなど、予測不能だった事も起きていますが、自動車メーカーの車の変化に付いていけずにコロナ禍の影響で無くなった店もあるので、それにくらべればまだ良い方かと感じていて、カーオーディオ専門店の『ノリと勢いと友達感覚』の3点セットで成り立っていた販売スタイルはもう崩壊するのでは?と危惧しています。

以上過去のブログの内容と重なる部分もありましたが、今年最初のお客様の質問にお答えしてでした。
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Posted at 2022/01/20 10:56:46

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サウンドピュアディオの井川です。 福岡県・山口県でカーオーディオ専門店を営んでいます。 アーティストとのコラボレーションにより、より生演奏や生の声に...

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