毎週土曜の夜に山陽小野田市の竜王山で行っている351MHzのデジタル簡易無線の伝搬実験は、先週は自分はお休みしてステップワゴンのメンバーに任せていました。
先週は雨や霧の影響で伸縮ポールではアンテナは立てずに、マグネット基台で屋根に固定用のアンテナをつける簡易式で行いました。
伸縮ポールで上げるとこんな感じです。
自分は伸縮ポールを車に積んでいないので、いつも簡易式ですが。
その無線の実験の目的は、日本は災害が多いからと以前は0・5ワットで外部アンテナが付けられなかったのが、電波法が改正されて出力5ワットで外部アンテナが付けられる様に改善されて、それを利用した民間の防災ネットワークの構築と、学生に電波の伝搬に興味を持ってもらって、未来の優れた技術者を育てる為です。
しかし法律が変わっても自分が学生時代を過ごした昭和40年代後半から50年代の前半は電波の実験をしている学生が多く、自分もその一人でしたが、現在は電波に興味がある学生が激減で、先週までは小中高と学生が一人づつしかいない状態でした。
しかし今週は大分県からの参加で小学生4年生の女の子が参加されました。
山口市阿知須に小学1年生の男の子のライセンスフリー無線の愛好者がいる事をお父さんが知って、それで娘さんにデジタル簡易無線を進めたそうです。
自分たちの実験は山陽小野田市の竜王山山頂から司会進行のキー局が参加者を募って、後の方で個別に更新を望まれたらチャレンジタイムとして目的の相手と交信出来ます。
先週は自分は宇部の自宅で交信を聞いていたのですが、チャレンジタイムで大分県の小学生4年生が山口市の小学1年生に交信希望をされました。
今の時代に小学生同士の交信とは、歴史的な1シーンでした。
自分が中学生の時でもこんな事は無かったので、電波法の改正によって当時では考えられない飛距離です。
無線の実験は頭の回転が良くなる一方で、使い方を間違えると成績がダダ下がりにもなるという諸刃の剣です。
どうしたら成績が下がるかという話は今日は置いておいて、成績が上がる方の話では、自分と高校生の時にペアを組んでいた同級生は後に京都大学の教授になって、自分はその実験を利用してLC共振や逓倍やインピーダンス整合といった普通オーディオ屋があまり注視していない部分の知識が豊富で、それが今のサウンドピュアディオの技術の根源となっていて、そういった学生時代の実験が後の人生に良い影響を与える様にとの思いで今の伝搬実験を行っていました。
自分と後に京都大学の教授になった友達も多くの社会人の無線家に支えられて学生では不可能な大きな実験も出来たので、今度は自分が次の世代のために学生の実験の元になる様なロールコールを行っています。
実はロールコールという方式を山口県で最初に行ったのは自分と友達のペアで、高校生で車も無いので移動や機材の運搬は全て社会人の無線家にお願いしていました。
そんな過去を思い出しながら今のロールコールを行っていますが、現在はやっと学生が4人という少ない人数で、もっちょっと人数が増えないと盛り上がりに欠けますね。
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ドライブ | 日記
Posted at
2024/03/26 14:15:46