今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、トヨタのカローラ・セダンです。
カローラ・セダンはまだオーディオレスのグレードがあって、お客様は最初はオーディオレス車を購入しようかと考えられていましたが、他の欲しい装備が付かないという事で、ディスプレイオーディオ付きのグレードを購入されました。
オーディオの自由が利かない部分を当店で補おうと、ベーシックパッケージの取付と、前後ドアのベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの防振を前後ですから5thパッケージでも言いましょうか、プレミアム仕様となります。
まずは前後のドアの内張を外して、表面と裏のコーティング剤が浸みてはいけない場所もマスキングして、セメントコーティングを行います。
規則性を持たないランダムな厚い薄いを作りながらコーティング剤を塗って、青白い材質が化学変化で茶色になって乾燥するのを待ってドアに組み付けます。
セメントコーティングは以前はフルシステムのお客様用の施工というイメージがありましたが、近年車のコストダウンが進む中、音質だけでなく遮音や断熱などの効果も得られて、一般的なお客様の施工数が増えて来ています。
特に夏場は内張からモワーッと来る熱が減って、快適な車室内に変わって、音質と遮熱の2つの効果で人気が上昇中で、代車でセメントコーティングの良さを体感されて、「追加で施工をおねがいします。」という要望も頂いています。
前後の内張りが外してあるうちに何も貼ってない外板裏の響きの中心と周波数を調べて、合計4種類の共振点の違う防振材を貼り合わせます。
同じ種類を多く使い過ぎない・同じ材質をなるべく近くに貼らないなどの工夫をして、限られた材質で最高の効果が得られる様にして、ドアが重たくならずにコストも上がらずに無駄な響きを抑えた、心地良い響きのドアに変えます。
ベーシックパッケージはドアの16センチスピーカーはそのまま使用して、ダッシュの純正ツイーターは使用せずに、スタンドを使って適切な仰角・振り角を付けたピュアディオブランドのATX-25ツイーターで上質な高音を鳴らします。
ドアスピーカーとツイーターの音域分けとツイーターのレベル調整はグローブボックス下のピュアコンで行って、ディスプレイオーディオの限られた性能で最も生音・生声に近くなる様に調整しています。
今回も純白のボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きしたコイルを使用して、機械巻には出せない絶妙な音色の違いを表現しています。
純正のドアスピーカーは音が悪くて使い物にならないと多くの量販店で言われていて、スピーカー交換を勧められて替えたけど、音のバランスが逆に悪くなったという多くの方の声に応えたのがベーシックパッケージで、ドアスピーカーは純正のまま使い、ピュアコンとツイーターと防振で音質をアップするという、ピュアディオの定番となる作業をさせて頂きました。
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Posted at
2024/07/28 10:11:39