今日は最近の宇部店と福岡店の作業ブログにあまり載っていない部分を書き込みます。
昨日の宇部店の廃バッテリー置き場は、お盆前後に交換したバッテリーが置いてあって、ボッシュからボッシュへのリピート購入が4台に、白い純正の液式バッテリーからの交換が2台というのが分かります。
バッテリーを変えると音がクリーンでパワフルになり、特にシステムが大きいほどその差の大きくなります。
ある程度廃バッテリーが溜まるとシエンタに積んで業者に持って行き、シエンタは全てシートを倒すと外見の割には大きな荷室が生まれます。
次はここ2年ぐらい世界情勢が原因で高度なハンダが不足して来ていて、これまでメインで使っていたSE-0AG08が生産終了になって、買いだめていた物が底をつき始めました。
次のモデルが量が30%も減らしてあり、純度の高い銀と錫が世界的な不足と高騰が続いています。
そこでピュアディオでは2・5%の銀で溶けやすい物と、5・5%の銀で溶けにくい物を独自にブレンドして、粒ハンダを作って4%ぐらい銀が含有されているハンダでデジタルケーブルやRCAケーブルなどのハンダ付けを行っています。
粒も用途に合わせて大・中・小と三種類作ってストックして、必要な大きさをその都度取っています。
もしこれをひっくり返してしまい、また一から選別するとなるとゾッとします。
流石にベーシックパッケージ用では粒ハンダコストの関係で使えず、ベーシックパッケージ用は銀を含む青いロールと緑のロールのハンダをミックスした上に、銀を含まないオレンジのロールのハンダを混ぜて、3本のハンダに撚りを入れて、独自ブレンドのコストを考えながらも音の良いハンダを作ってからハンダ付けを行っています。
これまでは何も考えずに銀入りハンダをモーターでドンドン送り出してハンダ付けしていたので、準備にここまで時間をかけないと音質とコストが維持出来ないという、困った時代になって来ています。
もう一つの手間がコイル巻きで、市販のコイル自体がどんどん生産が終わって来ているのを買いだめしていたのですが、これがコイルの内径が大きすぎて、現在の電子系が沢山付いている車では電磁波を吸い込んで音質が良くないという事で、内径の小さなボビンを特注で作ってもらい、そこに銅線を全て巻き替えて電磁波に強い音の良くなるコイルに手作業で巻き替えて使っています。
ピュアコンのブラックボックスに使うコイルは現行では写真上のコイルの値をジワジワほどいて必要な値で締め直してから使うというやり方だったのを、銅線をメーカー製ボビンからほどいて、特注ボビンに一から巻き直すのはとても手間がいる作業です。
ただここ半年前ぐらいからこの方式を取って、最近ドアスピーカーを交換された方から、「ドアスピーカーを替えたのにツイーターの音まで良くなった!」と驚かれている方がおられて、それはドアスピーカーを交換した作業に加えて、ピュアコンのコイルを手巻きに替えてみて、どういう風な結果が出るか実験していて、それでドアスピーカーを替えただけなのにツイーターの音も良くなったという現象が起きた訳です。
次には福岡店の音調整のスピード化のお話で、自分はお客様のお車の音を聴きながら、次にコイルやブラックボックスの値を何番上げたり下げたりするかを車内から指示しています。
自分がお巡りさんが胸に付けている様なスピーカーマイクが付いたトランシーバーを仕事中付けていて、このマイクに向かって番数を言うと、ドアを開けていないのに外の柳井君に声が聞こえます。
ピュアコンの棚の所にもトランシーバーが置いてあって、外部スピーカーを付けて音が大きく聞こえるので、指示された番号を持って左のドアを開けます。
そしてその番号を付けてからドアを閉めて、それでもう一度音を聴いて、またピッタリと感じられなかったら次の値を指示するという事を続けて、最も生音・生声に近くなるまで続けます。
ただしピットのトランシーバーは屋外のアンテナに繋がっていて、都市高速を走っている時から「今何番が付いていて、どんな感じに聴こえている?」という事も出来て、自分が付く前に大きくズレたところからある程度絞り込む事が出来るので、ここでも時間短縮が出来ています。
現在サウンドピュアディオは大きく時間をかけて音を良くしている部分と、アイテムを使って時間短縮をしている部分を組み合わせて、なるべく短時間でお客様に良い音で納車出来る様に努力しています。
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Posted at
2024/09/07 10:31:25