お客様の質問にお答えするシリーズは、第三シリーズの18話まで進みました。
第一シリーズの初めの頃に比べると取り扱う車やその純正オーディオが大きく変わって、それに合わすためにピュアコンの内容も変わって来ています。
そのピュアコンは最近ベーシックパッケージ用のブラックボックスの中のコイルを手作業で一から巻く様になって、それによって音質アップを行ったのですが、そのコイルを手巻すると音が良くなるという事についての質問を多く頂きます。
ピットの棚に置いているコイルはボックスの外に付けるタイプで、使用するスピーカーによって形状や巻き数が違って、写真の上の方のベークライトの茶色い板がしいてあるのはZSP用のコイルです。
これまではハンダ付けの机とコイル巻きの机が同じだったのを、作業数が増えて来たのでちょうど昨日机を増やしたところでした。
昨日の初の仕事はZSP-MID用のコイルの底の10点支持をやすり掛けして、力が10カ所に均等にかかる様にしていました。
削って水平になる様にして、この後パッケージしてベークライト板に貼り付けて、コイルの中に起きた微弱振動がべーク板に逃げる様にして、コイルにストレスがかからない様にしています。
もう1つは以前ベーシック用のブラックボックス用の手巻きコイルの写真を掲載したところ、「あれはあまりギッシリ巻いていない様な気がしますが・・」という質問を頂きました。
右は最後の巻きまでギッシリ巻いたコイルで、左は以前に写真に写った最終の巻きが少しムラがある物です。
実は最初は右の状態で試作品を作っていたのですが、189μヘンリーのインダクタンスを得るのに0・1964Ωの直流抵抗が存在していました。
ところが最終週は見た目よりも締め付けトルクを重視して思いっきり巻いたところ、0・943Ωと直流抵抗が減ったというか、短い銅線の長さで189μヘンリーが得られる様になりました。
そこで最初から中間ぐらいまではムラなくしっかり巻いて、最終の部分は見た目よりも強く締め付ける事だけを考えて、見た目よりも性能を重視したコイルをたまたまお客様が見つけられて、見た目がそれほどでもと思われました。
インダクタンスを測る測定器は別にあり、このテスターは直流抵抗しか測れない物ですが、価格が12万円ぐらいして、最初は「えーっ!1項目しか測れないのにこの値段?」と驚きましたが、超正確な抵抗値を出してくれます。
この手巻きコイルは元はメーカー製のコイルを全部銅線をほどいて、ピュアディオ独自のボビンに巻き替えています。
見てお分かりの様に、メーカー製のボビンは内径が大きく、ピュアディオ製のボビンは内径が小さく、大きい巻きのコイルは内径が大きい方が巻きやすいのですが、内径の大きさゆえに車から出ている電磁波の影響を受ける事が多く、あえて手巻きで内径を小さくする事で電磁波を受け難くして、更に手巻きでジワジワ巻く事でガッチリ締め付けて、手作業ならではのサウンドを奏でる事が出来ます。
メーカー製のコイルをボビンから解くとピットの後ろから前まで届く長さで、これを一から内径の小さいボビンに巻くのは至難の業ですが、最近のメーカー純正のディスプレイオーディオで自然な良い音を再生しようと思うとこのぐらい努力しないと、音楽の感動は伝えられません。
それともう一つお客様の質問で、SNSで当店のお客様がかなり前に書かれた事で、「サウンドピュアディオは一度買えば後は音調整は延々無料です。」と書かれた方があるという事で、ずっと調整費が無料という事はありません。
ただ以前からのお客様でバッテリー交換を当店でずっとされている方がかなり多くおられて、ご本人は何もシステムを買ってないつもりでも、バッテリー交換の時に微調整をしたりしているので、それで無意識のうちに音の調整量がかからないと思われていた様です。
ちなみに今日長男が今からバッテリーを業者に出しに行くというので撮影したら、盆明けから今日まででこれだけの数のバッテリーを交換していました。
バッテリーを安く買おうと思えば量販店や通販がありますが、スピーカーの経過による音調整を考えれば得だと考えられている方が多い様で、ただスイッチにやダイヤルによる調整はバッテリー交換時に無料ですが、ピュアコンのパーツを最新の物に交換する場合は別途実費を頂いています。
また曜日によってはバッテリー交換がつかえている事がありますので、一度代車に乗ってお帰り頂く事もあります。
以上速足ではございましたが、お客様からの質問にお答えさせて頂きました。
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Posted at
2024/10/04 11:23:01