今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、トヨタのランドクルーザー250の作業の続きです。
前後のドアのベーシック防振が終わってインナーパネルを取り付けて・・
外した内張4枚をセメントコーティングして乾燥させています。
石灰石の成分が多く含まれているからセメントコーティングと名付けていますが、実際にそのままのセメントを薄く塗ると直ぐにひび割れてしまうので、つなぎに使うたわみを持った成分の良し悪しが音質と耐久力の決め手となります。
写真はちょうど乾燥の終わりかけで、青白い化学変化を起こす前と、茶色くなって化学変化を起こして安定した部分が混在して見えます。
またセメントコーティングの作業中は裏のコーティング剤が浸みてはいけない部分にマスキングがされていますが、表面にはかなり厚いマスキングがしてあり、すれてもキズが入らない様にしてあります。
フロント周りではツイーターをJU60を使ったプレミアムベーシックにするので、マスキングしてワイドスタンドを製作しています。
ワイドスタンドが完成してダッシュに取り付けると、純正のJBLツイーターよりもドームが大きく、ツイーター自体の重量もあるので、広い音域で安定した高音を再生させます。
JU60の音域が広いので、ダッシュで上向きのスコーカーは上の方の周波数を出さなくてよくなり、ガラスの反射で聴こえる音域が減って、音のクリアーさが大幅に増しました。
グローブボックス下には4連ボックスのピュアコンを取り付けて、これに後付けコイルを加えて6ピース構成で6つのスピーカーの音域をコントロールします。
JU60で使うピュアコンはこれだけ種類があり、この棚からユニットを車まで運んで、あれでもない、これでもないとどんどんユニットを替えて行って一番生音・生声に近い組み合わせを探します。
段々良い組み合わせに近づいて来たのですが、左右のスピーカーの間にステレオ成分が出来て来ると、モノラル成分を足しているセンタースピーカーが強く感じる様になり、アッテネーター回路を入れてレベルを適正化しました。
最近のトヨタ車のディスプレイオーディオは3トーンとフェダーがセンターで何も動かさないのが一番音が自然な場合が多かったのですが、ランクル250のJBLサウンド車では動かさないとフラットには聴こえませんでした。
今回のJBLサウンド車はフロントの3WAYの状態がパッと聴きフラットに聴こえていましたが、実は同じ音域が広範囲に重なっていて、ドアの外板が柔らかかったので音が外に漏れていて、ここを改善した事によって真にフラットな音で低音も力強くなり、JU60はJBLの60周年記念ユニットなので、真のJBLのプレミアムサウンド車
改善されました。
ランドクルーザー250の最高級グレードにピッタリ合った、素晴らしいサウンドに仕上がりました。
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Posted at
2024/11/03 10:48:33