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イイね!
2024年11月21日

続・お客様の質問にお答えして 第20話


日々の店頭でお客様から頂いた質問を集めてお届けしている、続・お客様の質問にお答えしては、遂に第20話となりました。

今回はまずこれまでに取り上げた事がなかった質問で、ある日店頭でお客様と話していた時に、「社長は他の業界の人に比べたら、電子パーツに関する知識が多いですよね。」と聞かれた時に、「自分は19歳から20歳までの1年間電子パーツを使う会社で働いていたから、普通の人が知らない業界内の知識があるんですよ。」と答えたら、「その話は初めて聞いたし、他の人もこの話は聞きたい人は多いんじゃないですか?」と言われたので、ここで紹介させて頂きます。


自分は工業高校を卒業した後に美祢市の石灰石加工会社で半年働いて、その後宇部市に出てたまたま電子パーツを販売している会社が求人をしているというので早速応募して、そこで働くのに十分な国家資格を持っていたので、即採用されました。

ただここまではスムーズだったのですが、この会社はいくつかのセクションがあって、家電部門にオーディオ部門に照明部門に小型のラジオやラジカセを扱う部門に配達設置を行う部門と、電子パーツを扱う部門で6つのセクションに分かれていて、それが同じ辺りに集まっていて、当時は宇部のミニ秋葉原と言われていた会社で、自分はパーツ部に所属していましたが、何かと配達設置に駆り出されていて、半分ぐらいは配達設置の仕事をしていて、そのスケジュールがかなりタイトだったので、パーツ部にいたという経験よりも配達設置をしていたという方が記憶に強く残っています。

それでも時間にして半年ぐらいは電子パーツの仕事をしていて、パーツメーカーからこのパーツはこういう扱いをしないといけないとか、これとこれはこういう風に使う用途が違うとか、これとこれを合わせてこれの代用で使うなどの業界内での情報をかなり得ました。


それ以前に自分は小学5年生から電子関係の工作を始めて、本を買って読んで、必要なパーツは数か月に一度美祢市から宇部市まで親に車で連れて行ってもらって、必要最低限の物を買って帰っていました。

しかしそこは小学生ですから、電子パーツをあぶりハンダをしてダメにしてしまい、次に宇部に行くまでは工作が進まないという、子供としては辛い時期がありました。

今なら余分なパーツを用意していてとなるところが、1個しか買ってない訳ですから、それは電子パーツは宝物で、途中からは扱いにとても気を使う様になって、それは60歳を過ぎた今も変わっていません。

そんな宝物を売っている電子パーツ屋さんがたまたま求人していて、毎日電子パーツの中で働けると思っていたのが、やはりそこは新人の使いっ走りだったので、頭の中は配達設置をしたという記憶がしめていて、よく考えたら小学生時代にそこに買い物に行き、19歳から20歳の1年間の半分をそのパーツ屋の中で過ごして、特に自分は棚卸の時の要員だったので、在庫の隅から隅までこれはどういう用途で使う物というのを頭の中に叩き込みました。


そんな訳で最近オリジナルの製品を作るに当たって、これはどこの材料メーカーでこれはここなどの知識が生きて来て、それについてお客様と話していたら、若い時にこんな事をしていたなと思いだして、お客様からはダチョウ倶楽部のギャグではりませんが、「それ聞いてないよ?」という事になっています。

その会社ではカーオーディオはホームオーディオ部門に展示してありましたが、取付する人がいなくて、近くの電装店に取付に出したらお客さんから「自分が言っていたのと取付位置が違う!」などのクレームが多く、やりたくないという方向に行っていたので、その面倒な取付技術を磨いて会社がやらない部門なのでと、カーオーディオに関する仕事を自営で始めたという経緯があります。


もう一つ最近お客様から質問が多いのが、「よくブログで無線の実験の事を書かれていますが、確かに無線を再開された2020年ぐらいからサウンドピュディオの音質は良くなっていますが、具体的にどの部分がどういう風に音を良くしているのですか?」という質問を複数の方から頂いているのでお答えします。


まずサウンドピュアディオでは2020年よりも前に発売していたチューンドデジタルプロセッサーのDEQ300ですが(写真は本体でなくタブレットの操作画面)、2022年ぐらいからオーディオでは使われていない無線業界ならではの材質を挿入する事によって高音質化を図りました。

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実はこのパーツは市販されてない材質で、かなり無線機用としてはオーバークオリティーで、無線機から抜いて他のパーツに替えてみると、受信音はほぼ変わらず、送信音もよく聞かないと分からない程度の差で、しかしチューニングしたデジタルプロセッサーに使うとかなりの差が出て、でも入手にはかなり苦労して、今のところ欲しいと要望されるお客様にはほぼ行き渡っている状態です。


もう一つ最近のヒット作では、土曜日の移動実験で長時間送信・受信を繰り返すと通話品質が落ちるので、金属の量ね合わせてこの様な工夫をしています。

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これがそのままコントロールコンバーターのシャーシーの共振止めに使用されていて、いつもオーディオの事ばかり考えていると見過ごす所を、遊びの中からオーディオ業界に無い材質や無い組み合わせで新しい物を作っています。

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そのそもコントロールコンバーターの金属ケース自体が土曜日の夜の実験の時の本体とアクセサリーを一つにまとめるために買った物で、分解して置いていたら、「これってこのぐらいのパーツを入れたらハイローコンバーターをはるかに凌ぐ物が出来るのでは?」というところから始まっています。

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中のパーツもオーディオ業界では入手出来ない物も使っていて、それが現在は生産されていないから、無線機屋さんを廻って在庫を買い占めています。

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コントロールコンバーターに関しては無線とは関係ない部分では、本体が出来てから動作テストをマークレビンソンの135万円のアンプで鳴らして、音を聴きながらリード線の配列を動かしたり、ハンダを盛ったりして、音がまとまってからケースのネジを絞めています。

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もし失敗したら135万円が・・ とハラハラしながら作業していますが、ここまでのテストをしているからの他に例の無い素晴らしい製品に仕上がっていると感じています。



そしてもう一つ最近お客様からの質問が多いのが、「国際情勢が悪くて精度の高いハンダが手に入らないと、こぼれたハンダを集めてリサイクルして使われていますが、いつまで続くのですか?」という事ですが、これは以前はプーチンの考え方にかかっていると言っていましたが、今は中東の問題がるので、先が見えないのでこのまましばらくは続くと思います。

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ハンダはただ端やこぼれた粒を集めるだけでなく、煤は前もって取り除いて、それから炉に入れて溶かします。

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それでも安いハンダをそのまま使うよりは、銀と錫の含有率がかなり高いので、この作業はしばらく続くと思います。


以上最近のお客様からの質問にお答えしました。

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Posted at 2024/11/21 12:17:08

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サウンドピュアディオの井川です。 福岡県・山口県でカーオーディオ専門店を営んでいます。 アーティストとのコラボレーションにより、より生演奏や生の声に...

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