今日ご紹介する1台は、本日の福岡店の完成車から、ホンダのヴェゼルです。
オーディオレス車にケンウッドのナビオーディオが装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張りと防水シートを外して、何も貼ってない外板に4種類の防振材を貼り合わせます。
黒い四角いマットと、シルバーの四角いマットは2分割して貼って、見えない部分に丸い黒いマットが貼ってあり、ゴールドの防振メタルと合わせて合計4種類が貼り分けてあります。
響きの中心とその周波数によって貼り方を変えて、ドア全体の響きを抑えて、スピーカーの音が詰まって聴こえない様に工夫してあり、合計10カ所のポイントを押さえて防振を行っています。
防水シートをドアに戻すと吸音ゴムが貼ってあり、ここに何も貼ってない車に比べると1・5層ぐらいの防振効果になります。
内張りを元に戻せば鉄板の残響が減って音質もアップしたプレミアムなドアになっています。
スピーカー構成はドアの16センチスピーカーはそのまま使用して、ダッシュの先端のツイーター位置は高音を全てガラスの反射で聴く様になるので使わず、スタンドを使って適切な角度を付けて、ガラスの反射の無い綺麗な高音の再生を行っています。
ドアのスピーカーはそのまま使用しても防振の効果とピュアコンを通す事によって別な音に生まれ変わって、今回はオプションのSSFを加えた事でドアスピーカーの音のキレが更に増しています。
ツイーターの高音域の下限周波数と、ドアスピーカーの上限周波数はブラックボックスとと付けのコイルの値で決めていて、何度もユニットを交換して生音・生声に近く、それでいてドアスピーカーとツイーターの音の繋ぎ目が全く分からない様な絶妙なセッティングを行っています。
ナビの中の調整機能の調整では、この機種では最初から全てのスピーカーに114センチのタイムディレイがかかっていて、これを最初に全てゼロにしてから音調整に入りました。
サブウーファーは接続されていませんが、使っていないスピーカーまで全てゼロに合わせないと、繋がっているスピーカーにも微妙に影響してきます。
ケンウッドには様々な音を強調する機能が入っていて、それは純正でこもっている状態にカツを入れるための機能で、音が整っているとこれは邪魔になってきて、でもK2テクノロジーだけは入れるか入れないかかなり迷いました。
結果としてK2テクノロジーを使わずにイコライザーを上げ気味にする方が音のレベルは同じでも本来のボーカルの声に近く聴こえて、高音域の方は何カ所かイコライザーを上げてメモリーして音調整を終了しました。
ベーシックパッケージと言っても付いているナビの種類の音の傾向に合わせてかなり微細に調整していて、またピュアコンの値も細かく探っているので、取り付ける点数がパッケージ化されていますが、実際には1台1台職人の技で音を追い込んでいます。
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Posted at
2025/10/12 10:42:48