今日ご紹介する1台は、昨日納車させて頂いたトヨタのヤリスです。
純正のディスプレイオーディオと2WAYスピーカーの状態で入庫となって、音に不満があるという事で、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの取付を行いました。
まずはドアの内張りとインナーパネルを取り外して、指で外板裏をはじいて、響きの中心と周波数を調べて、まずはどこに何の材質を貼るかマーキングします。
マーキングした位置に4種類の共振点の違う材質を貼り合わせて、ドア全体の響きを静めます。
次に外した内張をマスキングして、粗目を付ける下処理を行った後に意図的にランダムに厚い薄いを作りながら防振材を塗っていき、ドアが重たくならない割に強い防振効果が得られる様にします。
ツイーターはピラー根元の純正位置は使わずに、ダッシュにスタンドを使って適切な仰角・振り角を付けて、JBLのP560Cのツイーターを取り付けています。
純正位置を使わない理由は指向性の向きが適正な方向から逸れているのと、ツイーターの小型で強力なマグネットがピラーの鉄の影響で磁力線が曲がってしまい、滑らかな音で高音が再生出来ないからです。
純正のドアスピーカーとJBLツイーターの音域幅とインピーダンスを調整するのはグローブボックス下に取り付けたピュアコンで、純白のボビンにピンクのラベルのコイルは井川が一から手巻きして作っていて、ブラックボックス2つの中にももっと大きい純白のボビンに巻かれたコイルが入っていて、このヤリスではトタルで22メートルの無酸素銅を手巻作業で巻いて、機械巻のコイルでは表現出来ない滑らかな音を表現しています。
ヤリスは自社でデモカーとして買ってテストをしているので、スピーカーグリルの形状で聴こえ難い音域があるのを、ピュアコンでコイルを半周かけるかかけないかくらいの絶妙なチューンで見事に解決しているので、市販のトレードインスピーカーでは絶対に表現出来ない細かな部分まで表現出来る様に設計しています。
入庫した時はディスプレイオーディオのバス・ミッド・トレブルの3トーンは上から5・3・1のと上方向に振ってあり、レベル的には合っていても音質的にはかなり荒い状態でした。
ベーシックのトリプルパッケージを装着した後は、3トーン全てがセンターで最も生音・生声に近い状態で再生出来て、フェダーを少し前に振った所が一番音のクオリティーが高かったので、そこで音調整を終了しました。
ベーシックパッケージはシングルパッケージでも音質はアップしますが、最近の車はドアの外板が意図的に柔らかく設計してあり、外の鉄板をぐちゃぐちゃにして中の乗員を守る様にしているので、どうしても鉄板の残響が増えていて、出来ればベーシック防振をプラスしたWパッケージや、今回の様にセメントコーティングをプラスしたトリプルパッケージで施工する事により、音質・静粛性・断熱性の3つをアップして、車格が上がった様なプラミアム感がプラスされます。
これで長距離ドライブが快適になった事でしょう。
ブログ一覧 |
カーオーディオについて | イベント・キャンペーン
Posted at
2025/11/07 10:19:53