一つ前に投稿したネトウヨによる大量懲戒請求の件。
安易に合理性もなく弁護士の首を取ろうという動き、それも自己の責任もリスクも確認せず、匿名ブログの「リスクはない」とする扇動に簡単に乗ってしまう驚くべきものだった。
また、その対象に、関係のない弁護士がされている。
懲戒はされないのは当然として、実務に支障をきたした以上、損害賠償請求はあり得る話だ。
ただ、一人30万円が妥当か、和解金5万円が妥当か、という問題は気になる。これを見た瞬間に思ったのが過剰な請求であることだ。
おそらく裁判になっても一人30万円は無理だろう。共同不法行為として全体まとめてが妥当に思われる。和解を求められるだろうし、
懲戒請求に対する損害賠償は、懲戒請求を萎縮させる効果がある。それを心配する向きも弁護士の中にはあるようだ。
**
ただ、訴訟発表に反発する弁護士にも事実誤認があるようだし、そもそも懲戒の可能性はほぼないとは言え、無関係の人間に突然無用な大量の事務作業を強いて「弁護士であるのだから受任せよ」ということでは、同様の安易な懲戒請求やその他の懲罰要求が今後も次々となされかねない。
一方、弁護士会が懲戒請求に応じるケースは数%と少ないようなので、懲戒がなかったから事実関係がなかったと言うことにもならない可能性がある。その場合、請求に対する訴訟は萎縮効果をねらったものでありうる。
懲戒請求制度自体の問題もありそうなので、なかなか判断が難しい案件であるようだ。
ネトウヨなり一部の人達が、正義感なり何なりで行っている、安易な懲罰要求にはそれ相応のリスクがあることを示すことは必要性を感じるのではあるが。
特に安易に誤爆を行っているのには呆れかえるばかりで、ノーリスクとならば今後ますます拡大しうる。制度の悪用には何らかの抑止が必要に思われる。
参考:
大量懲戒請求に対する損害賠償請求訴訟はやはり問題だ 正義を振りかざすことにネトウヨ同様の恐ろしさがある
弁護士 猪野 亨のブログ
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-3431.html
↑虐殺の写真を載せたり、ナチスを引き合いに出したりし、ネトウヨとネトサヨの対立に貶めているあたり、問題のとらえ方が違う方へ向いているように思えるが。
ブログ一覧 |
ひとりごと | 日記
Posted at
2018/05/20 12:03:58