ソニーはコンデジではサイバーショットで人気があったが、ミノルタのカメラを引き継いだときには正直自分は冷淡に見ていた。所詮はコンデジメーカーで、一眼レフ市場を制覇しているキヤノン・ニコンの二強に立ち向かえるようには思えなかった。
当初一眼レフはうまく行っていなかったが、キヤノン・ニコンが手を出していない独自路線のミラーレスNEX3/5のヒットで独自の地位を築き、その後はNEXブランドを捨ててαブランドに統一。ミラーレスの弱点を克服し、今やこの市場の覇者となっている。
コンデジはスマホに取って代わられ、一眼レフ市場は既に衰退しておりキヤノンは撤退、ニコンも事実上撤退している。唯一伸びるミラーレスがソニーの牙城となっている。
弱小カメラメーカーとしてスタートしたソニーのカメラ部門が泳いだ軌跡をインタビューした記事が面白かった。
ソニーのデジカメ、初の大ヒットはちょっと意外なあのカメラ~元副会長石塚氏に聞く
日経ビジネス シニア・エディターが迫る『ソニー デジカメ戦記』
リンクは第1回だが、記事は第1回〜第14回まである。
NEX3/5が登場したとき、本体よりレンズが目立つ小さなボディに、自分はミノルタ継承時と同様にやはり微妙な目で見ていた。しかし、デザイン優先でつくられたこのシリーズを、今の自分はすごく好んでいる。
典型的な一眼レフになじんできた自分にはコンデジみたいなミラーレス機を微妙に思ったわけだが、それを愛用するようになったのは不思議な感じ。だが、自分の志向としては必然だったのかもしれない。
自分が持っているNEXシリ−ズ・フラッグシップ機NEX-7が技術的には実は微妙な位置であること(下位に当たるNEX-6は速度に優れた像面位相差AFを積んだ新世代機の走り)、比較的安価になっていて自分が購入を考えているフルサイズセンサー機α7Ⅱがボディ内蔵手ブレ補正を積んだものの、それ以外については旧世代機と同じで、技術的問題を克服して大きく飛躍していくのはその後であることなど、いろいろ思うところもあった。まあだから安いのだけれど。
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2025/05/06 10:41:57