昨日の福岡店のピットから新型のスズキのワゴンRのご紹介です。
新車購入時に取り付けられたエクリプスの2DINナビに純正スピーカーでお聴きでしたが、音質アップのためにピュアディオの人気商品・ベーシックパッケージを取り付けて頂きました。
取り付け前に純正スピーカーの状態で一度聴いてみたのですが、音はこもっているし切れ味も悪いし、ここからベーシックの装着で音が激変するとは普通は想像出来ません。

インパネをばらしてナビを手前に引き出してスピーカー出力の配線からピュアコンへのイン・アウトをつなぎます。
グローブボックス下の奥の方にピュアコンを仕込むのですが、現行のワゴンRの
フルレンジスピーカー専用のチューンがしてあるユニットです。
2WAYスピーカー車は中のパーツの仕様が違いますが、その時は純正のツイーターは鳴らしません。
ピュアコンでは純正のドアスピーカーのこもった部分やひずみっぽい部分の音域を
カットして、更にインピーダンスがずれている音域の音も整えます。
当然の事ながらカットした音域は他のスピーカーに任せないといけないので、ダッシュ上に専用の角度のスタンドを使ってピュアディオ専用ロットで生産されたJBLのP560型のツイータで鳴らします。
上質な高音は音の輪郭をはっきりさせて、細かい演奏や歌の表現を可能にしています。
ここまで完成したら次はナビの音調整画面を呼び出してイコライザー調整を行います。
フラットでも純正の音に比べたらかなり良くなっていますが、更に生演奏や生のボーカルの声に合う様に調整します。
調整はお店のCDの他にお客様がお使いのCDでも行うのですが、なんとこちらのワゴンRにはピンクのディスクのDEENさんのマリアージュが載っていました。
実はこのCDがスタジオでマスタリングされる時に自分はスタジオに呼ばれていたのですが、2日間のマスタリング作業の1日目にボーカルの池森さんから「今回のCD
は物凄い出来がいいから聴きに来ない?」と誘われて二つ返事で翌日に飛行機で
東京に行きました。
二日目の午後だったので8曲目までマスタリングが進んでいたのですが、8曲目から11曲目まではしっかりとマスターが出来るシーンの音を聴いているので、今回は8・9・10・11を繰り返して聴きながら調整を行いました。
このマリアージュのCDはDEENさんの力の全てを注いだ作品ですが、マスタリングの作業が終わった後に、「ここまでの作品が出来ながらスタジオのスピーカーではきちんと音が鳴っていても、世の中の一般的なクセの付いたシステムで聴いたら本当の音に近いものは伝わらないのではないだろうか?」と自分のビジネスのサイズの小ささを悔やんだものです。
そんなマスタリングに立ち会ったCDをお客様がお持ちで、この時ばかりは「一生懸命やってきた甲斐があった!」と嬉しく思いました。
ワゴンRのお客様も『これ以上生の音に近づかない!』という極めたセッティングに
大変喜ばれていました。
こんなお客様との感動のキャッチボールがこれからも出来たらいいなと思った1台でした。
最後に東京のスタジオでのマスタリング後の記念撮影の画像を掲載します。
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カーオーディオについて | 日記
Posted at
2013/03/04 19:47:42