今日ご紹介する1台は先週の札幌店の作業からスバルのレガシィ・アウトバックです。
オプションのダイヤトーンスピーカー付き車で、フロントがセパレート2WAYでリアはコアキシャル2WAYの物が付いていました。
このダイヤトーンのスピーカーシステムにベーシックパッケージをドッキングさせて音質アップを図る事になりました。
まずダッシュの純正位置のダイヤトーンツイーターを取り外します。
外ドームの良い所と内ドームの良い所の両方を兼ね備える構造という事ですが、逆に中途半端なために使うメリットが無いという事で外しました。
6万円のG20と同じツイーターに見えましたが、独立したネットワークが付いていなくて後ろに6デジスロープのコンデンサが1個付いていました。
純正位置でもツイーターはやや上を向いていましたが、グリルを外して別配線をひいて来てスタンドできちんと角度を付けたJBLの25ミリサイズの外ドームツイーターを取り付けます。
グリルを閉じて完成ですが、おおよその目分量で45度以上は仰角に差が有る様に見えました。
続いてドアスピーカーですが、こちらもG20と同じ物に見えました。
ただしセパレートのネットワークは付いておらず、スピーカーの横にネットワークのボックスらしき物が付いていました。
中を開けたら鉄心入りの少ない巻き数でもインダクタンスを上昇させる事が出来る構造の物で、空芯コイルだと磁気の影響を受けやすい部分で事前に鉄心でインダクタンスを上げて影響を受け難くしている構造でした。
ここをバイパスして磁気の影響を受けない所に付けたピュアコンの空芯コイルを使用して音を滑らかに改善します。。
結局ツイーター・ミッド共にディーラーでの作業時間を短縮するための構造で、音質的は「ちょっとこれでは?」という構造です。
そしてベーシックパッケージの取り付けの他にはドア防振の施工も行いました。
ドアの防水ビニールに大量に純正のゴムが貼ってありますが、その下のサービスホールを防振して、ドアの外板裏にもベーシック防振の施工を行ないました。
純正のゴムの手前で2段階の防振が施工してあり、外からのロードノイズのカットと、ドアの密閉度を上げてスピーカーのエネルギーが無駄にならない様にしてあります。
ドアの内張りを組み付ければ見た目は純正のフォルムそのままです。
ここで車を外に出してエンジンをかけて音調整を行います。
ナビオーディオはスバル純正のストラーダの大型画面の物が付いていました。
いつもは札幌から写真を送ってもらって解説だけの井川もこの日は直接現地で調整して、自分のテスト用CDとお客様の音源の両方で調整しましたが、お客様がお持ちのCDのアーティストさんは自分が東京のスタジオで生の声を聞いた事があるアーティストさんでした。
今回は初のスバルオプションのダイヤトーンスピーカーへのパッケージの開発でしたが、歌っている本人の声を聞いた人間がネットワークのパーツの値やコイルの巻き数を決めるというのが他のパッケージ商品と全く違う部分です。
ピュアコンのブラックボックスの交換とコイルの交換で音を追い込んだら、最後にストラーダのイコライザーを調整して完成です。
このストラーダの13バンドイコライザーはICの容量の関係でメモリーすると音質が下がるために、ピークの値をメモしておいて調整画面からそのまま閉じて出庫しました。
メモリーすると抑圧されて音に新鮮さが無くなるナビが最近増えていますが、使い方を工夫すればメーカーが想定している以上の音質で再生出来ます。
ツイーター交換・ミッドのコイルのダイレクト化・ピュアコン・防振・調整の5つの改善で入庫時に比べたら夢の様な良い音に変わりました。
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Posted at
2015/05/13 12:23:38