今日ご紹介する1台は現在の福岡店の作業からホンダのS660です。
ベーシックパッケージの取り付けとベーシック防振の施工でお預かりしていますが、初めての車種のために時間をかけて調査を行なっています。
まずはドアの防振のポイントを見つけてベーシック防振の作業です。
横に長いドアなので外板裏はかなり響きます。
指で軽くはじいて響きの中心の響く周波数を調べます。
低い周波数は防振マットで抑え、高い周波数は多重構造の防振メタルで抑えます。
この共振点の違いを利用した多重構造のメタルは昨年の福岡モーターショーで実物を公開して、その時に見に来た工業系の大学生の人が、「自分は振動に対する研究をしているけど、この構造は理にかなっている。」と言っておられました。
そんな高性能メタルですが、S660のドアでは貼る位置でかなり苦労しました。
それはこの角の部分とアールが付いた部分は平面が十分に取れないから貼れないので、問題なく貼れる部分の組み合わせでドア全体の響きを静めないといけないという事です。
ダイハツ・コペンの時は意外とスイスイと作業が進んだので今回も・・と思ったら思わぬ所で時間がかかりました。
最後にはドア全体の響きがスムーズに静まり、その状態をマニュアルに記載して次の作業で困らない様にしました。
ベーシック防振の効果で外からのロードノイズの進入は減って、それにプラスしてスピーカーのエネルギーが外に漏れ難いのでオーディオのボリュームをあまり上げなくても良く聴こえます。
ブジルゴムを大量に使う一般的な防振材ではスピーカーの音にゴムの鈍い音が混ざるので、パワー感は上がっても本来の音楽の音色とは変わって聴こえます。
防振メタルを使った防振はゴムを使う量を大幅に減らす事が出来るので、音質と重量増加防止の両面で有効な手段です。
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Posted at
2015/05/14 11:26:04