最近は一日の大部分を宇部店の裏の製作室にこもってパワーアンプのチューニングを行っています。
今回チューニングしたのはフロント用の2CHアンプとウーファー用のモノラルアンプで・・
まずはボディーの大きなウーファー用から分解しました。
基盤を取り出して裏を見ると白く濁った安いハンダが大量に使ってあるのが分かります。
反対から見たらこんな感じで、基本設計がいいにも関わらずコストダウンと製造スピードを上げるための効率重視で、これでは自分の車には付けたくありません。
そこで安いハンダに高いハンダをミックスした後吸い取って、下地を作ってからまた高いハンダを差し込んで音質を上げます。
ハンダの付け直しとパーツの交換で一日近くかかってウーファー用アンプは完成しました。
先ほどノーマルのアンプは自分の車に付けたくないと書きましたが、元々自分用に一品作って店頭でテストで鳴らしていたら専務がお客様に販売してを繰り返して、自分の車はかなりきつい充電制御がかかっているので前のチューニングアンプより電気を食わない最新版が欲しいのですが、今日の時点で自分用が回ってこなくて旧タイプをまだ使っています。
ちょっと話が横道にそれてしまいましたが、次はフロント用のチューニングです。
ウーファー用に比べたらデリケートな中高音を鳴らしますから本当にこれでいいのかという艶の無いだれが見ても安いハンダと分かる状態です。
反対側はこんな感じで、機械で短時間でハンダしたからか白い粉がふいています。
フロント用の2CHアンプは出力段と入力段の2枚の基盤があって、あまり最初の状態が良くないとチューニングしてもこちらが想定している結果が出せないので最初に基盤を選別して、出来の良い基盤を選りすぐってからチューニングします。
このシリーズのアンプは最初は5台から基盤を選別して4台を作っていましたが、何だか毎月ハンダが荒くなる傾向にあって途中で3台から2台を作る様になり、今回はウーファー用は1台からチューニングしたものの、フロント用は2台で1台を作らないといけない状態でした。
選別されたはずれの基盤を組んだ方は販売禁止のマークを付け、取り付け時のサイズ合わせなどで使い音は鳴らしません。
それで合計2日かかり1台の車に取り付けるアンプ2台のチューニングが完成しました。
別にメーカーから出てきた物をそのまま取り付ければ苦労しないのですが、10年かそれ以上前に45000円から50000円で販売されていたクラスのアンプは今は2万円以下で販売されていて、「そこまでコストダウンして数を売るのなら以前の価格で質の高い物を販売してくれ!」と言いたいのですが、メーカーは安く安くの方向なので自分で中に手を入れて以前の質かそれ以上の質を目指して一台一台チューニングしています。
ちなみに高額なアンプは世に沢山ありますが、逆に電気を食いすぎて充電制御の車に合わないのでそこそこのパワーの物をチューニングするという手段が今の車で確実に音質をアップする方法だと自分は考えています。
パワーアンプの他にはナビオーディオで良い音を出すためのラインアンプのチューニングも行い、パーツの付け替えや・・
裏のハンダの差し替えは数えたら100ヶ所を超えていたので途中で数えるのをやめたぐらい手がかかっています。
もう1アイテムが純正ナビからRCA信号を取り出すハイローコンバーターで、ラインアンプ1台とハイローコンバーター1台で約1日使いました。
これから残りのコンバーターのチューニングを行いますが、サウンドピュアディオのチューニング商品は人気が高く、まるで羽が生えて飛んで行く様だという表現がピッタリです。
基本的に音楽に余分な色付けをせずに本来の状態に近い音にするという考えで、機器は改造していますが音楽の形が変わるのは避けています。
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Posted at
2015/05/28 11:04:15