昨年末の話ですが、1ヶ月か2ヶ月で発売のZSPの15周年記念モデルのテストや・・
パソコンを接続して音調整するプロセッサーのテストを行っていました。
プロセッサーは90年代にロックフォードのEPX2を世界で一番販売して、2000年代はアルパインのH900をこれまた世界で一番販売して、その後はアナログのダイヤル式のイコライザーをチューンして販売していました。
世の中に色々プロセッサーはあるものの、『これが音が一番自然!』という物を見つけて。それを集中して販売するという手法を続けてきましたが、ダイヤル式のイコライザーもよいよ数が無くなり、パソコンをつなぐタイプでどれを使うか選定を行っていました。
1台3週間程度取り付けて試してみて、現在3モデルがボーカルイメージが違うという事で推奨から外しています。
明日からは4台目のプロセッサーをつないでテストしますが、今日の時点ではボーカルの声が自然なのでアナログのダイヤル式のプロセッサーが付いています。
そんなテストではあれこれCDを入れ替えて聴いていたのですが・・
90年代の終わりに調整用音源として使っていた山下達郎さんのドリーミングガールがベストの中に入っていて、「この曲は何度も聴いたな。」と思い出しました。
このドリーミングガールは他の山下達郎さんの楽曲に比べたら息継ぎが聞こえて、当時は「こんなに息継ぎがはっきりと聞こえます。」みたいなセッティングをしてお客様にデモンストレーションしていました。
今考えたら的外れな事と分かるのですが、当時はB&Wの801型スピーカーを正面で聴いて、その後に車で調整という時代で、それでも801を使っているだけまだましでしたが、やはりある部分を強調したセッティングでした。
ドリーミングガールを聴いたら当時のブレス強調型の今では恥ずかしセッティングを思い出しました。
そんなセッティングががらっと変わったのは2006年7月で、2002年から調整用CDとして使っていたアルバム『ビームス』を演奏されている上妻宏光さんに『ビームス』をデモカーで聴いてもらえる機会があったからです。
自分は助手席でイコライザーの調整リモコンをを握りしめて、「どこの音域が強いとか弱いとかあったら言って下さい。直ぐに動かしますから。」と言ったのですが、上妻さんは「上げる下げるの問題ではないと思います。」と言われました。
その原因は電源キャパシタやヘッドキャパシタによる音を無理矢理浮かしているからで、音色そのものが変わっていて、イコライザーで上げ下げしても改善出来ないからでした。
2007年の1月にユーザーの方とそのご家族を対象とした上妻宏光さんのプライベートライブをピュアディオ主催で山口県で行って、その時にもう一度上妻宏光さんに同じ車・同じシステムでキャパシタ無しでセッティングし変えて聴いて頂きました。
「この方が本来の音に近いですね。」という言葉を頂いて安心しましたが、既に7月の時点でキャパシタに頼ったセッティングとは決別していました。
だから90年代のキャパシタに頼っていたときにはドリーミングガールのブレスが妙に強調してあって、「今だと絶対あんなセッティングはしないのに。」と思った製品テストでした。
追伸
パナソニックのカオスという青いバッテリーも電源キャパシタを入れた様な無理にひねり上げた様な音になるので、それもピュアディオでは使用していません。
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Posted at
2016/01/12 21:37:30