今日ご紹介する1台は昨日の宇部店の作業からスバルのステラです。
ダイハツのムーヴと双子車で、リアのガラスが直角に立っている所が自分は好きです。
納車されて直ぐにオーディオレスの状態で入庫となって、以前のお車で使われていたオーディオを一式移設で取り付けいたしました。
先代のステラ(ムーヴも)はドアスピーカーが上にあって、それに合わせてツイーターの位置が高い所に付いていましたが、現行でドアスピーカーが下になってもまだ純正位置は高いままです。
ダッシュ上にJBLの25ミリ外ドームツイーターをスタンドを使って角度を付けて取り付けました。
前に乗られていたお車とダッシュの傾斜が違っていたので、後ろのスタンドは適正角度の物に付け替えています。
ドアは外板裏に防振メタルと防振マットを組み合わせたベーシック防振の施工を行った後に、サービスホールをふさぐ防振を行い・・
内貼り裏にセメントコーティングを加えてフル防振の状態にした後にアウターでスラントしたバッフルを製作しました。
ドアスピーカーはピュアディオブランドのZSP-MIDです。
デッキはナカミチのCD-400を移設して来て、10年以上乗られていた前のお車は下の方に2DINスペースがあったので、そのまま小物入れが下の状態で移設したのですが・・
ナビありきの今の位置ではデッキが高すぎるために、下の段に移しました。
CDを何枚も入れ替えて再生して、取り外してからしばらく鳴らしてなかったスピーカーの音を整えました。
いくら長い期間使っているスピーカーも1週間以上鳴らしていないとすぐには本調子が出なくて、ウォーミングアップをしてから調整にかかりました。
グローブボックス下に取り付けたピュアコンのブラックボックスを位置を開けてチョコチョコといじって、それから後付けのコイルを何度も交換して、スピーカーを新しい車の取り付け位置で合う様にセッティングしました。
棚の沢山あるコイルのストックの中でZSP-MID用は黒に白いシールの物で、通常の1マイクロ刻みのストックと違って、測定レベルを上げて0・5マイクロ刻みでストックしています。
ストックの種類はスピーカーが下の方の車から高い位置の車まで数十種類に分けれていて、その高さと横幅で最もマッチングする物を選んでいます。
ちなみにZSP-LTD15はコイルの周回が全く違っていて、別に数十種類をストックしていて、ISP-130やほかのJBLユニットも周回が違うために棚の上には数百種類のコイルを常に用意していて、そのユニット特性・横幅・高さの3要素で音を聴きながら最も合う値を探しています。
コイルを替えて行って音が段々良くなって来て、ある巻き数を超えた所で段々音が悪くなって来て、また元の巻き数にじわじわ戻して行って、「ここがピークだ!」という風に探しています。
毎週日曜日の閉店前に一週間でどの値が無くなったか調べて、週明けから使った分をまた巻いて補充しますが、出筋の値は複数個ストックしておかないと、同じ週の前半に使って後半に無いと近似値を仮に入れて、後で入れ替えないといけなくなります。
新型車種や新しいスピーカーの場合は今まで使った事の無い値が必要になり、その都度新たにストックしていたら、ここ5年で倍のストックが必要になって来ました。
デジタルプロセッシングで一発処理したらこんなコイルのストックなどいらないと思われがちですが、音楽の細かい表現をピアノの調律の様に整えて聴こうと思えばこのストックは重要で、暖かみと艶がある普通のカーオーディオでは表現出来ない音を再生する事が出来ます。
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Posted at
2016/05/22 10:42:35