先日の福岡店で自分の作業ですが、お客様が長年使っておられた13センチミッドを規格物のボックスに組んでホーム用で使える様にしていました。
規格物のボックスとは言っても、フレームがJBLの560GTIとはピッタリとは合わず、削りを入れてマウントしました。
しかしマウントは合ってもネットワークがピッタリとは合わず、何度もパーツを交換して隣の801型スピーカーと同じ様な音のつながりにしました。
この13センチスピーカーはJBLの60周年記念のカー用スピーカーで、最近ミッドをZSPに換えられたので、使わなくなったスピーカーを家で使いたいという事で特注対応しています。
福岡店が広いスペースで801と並べてテスト出来るので、ここでチューニングしていますが、使われる方は札幌店のお客様で、しばらく鳴らしこんでから札幌へと発送します。
スピーカーの後はJBLのウーファー用のモノラルアンプのチューニングを行なって・・
これはフロント用の2CHの入力段と出力段の二枚基盤の物に比べたら、途中で一段落つく訳ではないので、ちょっと辛いです。
相変わらず灰色の濁った色のハンダで、これを艶のあるハンダに変えて、パーツもあれこれ交換して音を改善します。
ウーファーのアンプの作業の途中でデモカーのベンツの作業が終わったというのでピットに行くと・・
ハーフDINのプリアンプ・イコライザーがの装着が終わっていました。
以前は下段の1DINスペースがCD-700KKだったのが・・
ハーフDINの5バンドイコライザー+プリアンプに変わって、サイバーナビのRCA信号を一度ここで処理して、リアのパワーアンプにつないでいます。
価格が8万円なので5バンドイコライザーとしては高額で、「こんな物売れるのかな?」と半信半疑どころか2信8疑ぐらいのつもりでテストしていて、今まで30バンドのアナログイコライザーのチューニング物が人気だったのが、生産終了で次のモデルが無いためにあれこれとイコライザーを試していました。
デジタルのパソコンをつないで調整するイコライザーがベンツのトランクに3台入っていて、3メーカーの中から1銘柄に絞り、さらにその銘柄をノーマルと少しチューンとかなりチューンの3台の仕様にしてテストしていました。
しかしお客様からの「出来ればアナログの製品がいい。」というご要望にもお応えすべくこの製品も取り寄せてテストする事にしました。
まず聴いての感想は「プリアンプをラインアンプとして使ったら音が良かった。」という部分です。
イコライザーの5バンドというマイナス部分を補うに十分な性能で、手元に付ければ自由にレベルが合わせられて、今までに聴いた事が無い音がしていました。
ただし、どこか安いハンダを通している様な感じがしていて、「せっかくの高性能がもったいない!」と感じて中を開けてみたら・・
やはりここを高くて導電率の高いハンダに変えたら音はもっと良くなるでしょう。
裏返したらパーツが並んでいますが、ハーフDINというサイズから高さがあるパーツに変えるとフタが閉まらなくなるのと、パーツとパーツの間隔が狭いのでいくら高性能でも大きなパーツは入れられません。
それとイコライザーの入り切りのスイッチが貧弱なので、ここを撤去してダイレクト化したら音がもっと良くなりそうです。
改造してしまうとメーカー保障やメーカー修理がきかなくなるので、自社保障の自社修理で自分の仕事は更に増えますね。
なかなか面白い商品とは思いますが、どこまで中をチューンするかと、これを販売するかしないかをこれから1・2週間テストして決めます。
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Posted at
2016/05/25 10:39:31