今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業から、トヨタのヴィッツです。
自分は昭和50年代に運転免許を取った古い人間なので、たまにヴィッツの事を『スターレット』と呼んでしまいます。
フロントはそうでもないのですが、リアはどこかスターレットの面影があります。
今回の作業は純正ナビオーディオをベースに、ベーシックパッケージの取り付けとベーシック防振の施工を行なっています。
まずドアの内張りを外して、外板裏に防振メタルと防振マットを貼り合せたベーシック防振の施工を行ないます。
1999年に初代ビッツを代車兼デモカーとして購入していた時と比べたら、外板裏は明らかにビンビン響いていて、逆に初代は内側の鉄板が薄くてビンビン響いていました。
車の安全に対する考えが、『外側をグチャグチャにつぶして中の人を守る!』という風に変わっていて、当時のサービスホール中心の防振のやり方では今の車では高い効果は得られないだろうな、と思いながら作業を見ていました。
次に純正ナビを一度取り外し、裏から音信号を取り出してグローブボックス下の現行ビッツ専用の値のピュアコンに送ります。
ここで周波数幅とインピーダンスとレベルを調整して、純正のドアスピーカーとダッシュの後付けツイーターに送ります。
インピーダンスをコントロールすると、入庫時にこもっていた純正のドアスピーカーの音がシャキッと変わります。
ただそのシャキッとするのも、これ見よがしなわざとらしい音ではなく、あくまで自然に聴こえながらもキレの良い音になる様に値を合わせています。
ピュアコンから出ているツイーター用のPSTケーブルはピラーの根元まで持って行き・・
ツイーターから出ている細いリード線とつないだらピラーを組み付けて、ケーブルが見えない様にします。
ピラーに三角の純正ツイーターの位置がありますが、ここは内を向き過ぎているのと、鉄の影響で磁力線が曲がるので使いません。
ドアスピーカーはこれまで鳴らしているのにツイーターは新品なので、色々なジャンルのCDを再生してエージングを行ないます。
エージングが終わったらイコライザー調整を行って音を整えます。
このトヨタ純正ナビはソースごとに音調整を別々に行わないといけないタイプで、各ソースごとにセッティングを行なっています。
スピーカーの傾向は同じビッツだと同じ値のピュアコンを入れればそこがピークですが、ナビごとに音のクセが微妙に違うので、そこは車ごとに合わせています。
毎日の様に取り付けしているベーシックパッケージのヒットの要因ですが、「どうせ純正スピーカーがベースだからこのぐらいだろう。」という、お客様の低い期待に対して、実際に取りつけてみたら「純正でここまで鳴るの!」という期待値を超えた桔果で、そのギャップが口コミを呼んでヒットにつながっています。
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