1か月ほど前にコンビニの本の所に芥川賞を受賞した『コンビニ人間』という本があったので買いました。
買ったのになぜか部屋に1か月も放っておいて、先日「そういえばまだ読んでいなかった。」と思い出して読んでみました。
最初はコンビニでの仕事の事が詳しく載っているので、まるでビジネス書を読む様な感覚でいたのですが、途中から空想的な部分が多くなり、「これは小説なんだ。」と現実と空想が混じった作品だから芥川賞を受賞したんだと思いました。
途中から先が早く知りたくて読むスピードが早くなり、読み終わった後は一度正規雇用ではなくてアルバイト生活が続くと、もう正規雇用では働けないという怖い現実を感じました。
作者の人のテレビのインタビューで、「これからもコンビニの店員を続けます。」という言葉を聞いたら時に、「せっかく賞を取ったのだから他の事をすればいいのに。」と思ったのですが、読んだ後は「この人は続けるだろうな。」と思い、コンビニ店員を続けるしかしない世の中の怖さと、同じ商品を扱っても店員の少しの工夫でピーク時の売り上げが大きく変わるというこの仕組みを自分の仕事で活かせないかという2つの事を思い、「もっと早く読んでいたら良かった!」と、ちょっと後悔しました。
読み終わった時に帯に書いてある文字の意味が分かりました。
現実と空想の世界を行ったり来たりして、「これからの日本はどうなって行くんだろう?」と、ヒヤヒヤしながら読んでいました。
もう旬は過ぎていますが、是非若者に読んで欲しい一冊です。
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Posted at
2016/09/27 07:57:39