今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の作業から日産のキャラバンです。
グレードはこだわりのオーテックバージョンのライダーです。
日産純正のオレンジのボタンのナビオーディオが装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージとISP-130の取付と、ドアのベーシック防振の施工のトリプルパッケージの装着を行いました。
まずはピラーの根元までピュアディオブランドのPSTケーブルをひいて来ます。
キャラバンに合わせた角度のスタンドを付けたATX-25を装着して、ピラーのプラスチックを組み付けたらダッシュの作業は完了です。
次にドアの内貼りを外して、外板裏に防振メタルと防振マットを貼り合せます。
響きが強い部分は工場装着の白いマットが貼ってあり、そこを外れた所で低い響きの部分にはマットを貼って・・
カーン!という高い響きの中心にはメタルを貼って、トータルでドア全体の響きを静めています。
キャラバンの純正ドアスピーカーの位置はとても低くて、なかなか中音域の一番高い音がリスナーまで届かないので苦労します。
また今回はドアにインナーでISP-130とダッシュにATX-25と、現行キャラバンでは初めての組み合わせだったため、かなり時間をかけてピュアコンのユニットの組み合わせを探りました。
これが組み合わせがこれまで出ている車種とユニットならあらかじめ決まった値を入れて終わりなのが・・
コイルだけでなくブラックボックスも何度も交換しました。
下の方にミッドスピーカーがあるとツイーターとの間に足らない音域が出来て、それを補うためにミッド側のコイルの巻き数を減らして高い周波数まで出やすくしてマッチングを取るのですが、現行キャラバンぐらい離れていると、あまり巻き数を減らし過ぎるとミッドで再生し難い周波数まで出して、それが原因で音が荒くなってしまうので、ツイーター側のレンジを広げたり、レベルを上げたりして出難い周波数をカバーします。
またツイーターのレンジは広げればいいというものでもなく、広げ過ぎたら今度はツイーターの音が荒くなってしまうので、ミッドとツイーターで両方で荒くならないレンジを探してつながないといけません。
ただそれでも上手くつながらず、最後にミッドの低音域の一番下の周波数のほとんど出ていない部分にSSFでスロープをかけて、それで上限周波数付近の暴れを少なくして安定してツイーターとミッドをつなぐ事が出来ました。
ピュアコンのマッチングが決まったら次はイコライザー調整です、毎回書いていますが、つながりが決まる前にイコライザーで音をまとめてしまうと各周波数のレベルだけ合ったつまらない音になってしまい、あくまで音が上手くつながった後のもう一押し的な調整を行っています。
同じ日産の純正ナビオーディオでも機種によって音のクセや調整方法が違い、前の機種がこのイコライザーパターンが良かったというデーターがあっても、それはその機種限りの話で、この機種はバランスを1クリック動かしただけで音が抑圧されたので、バランスは使わずに音調整を行いました。
また数週間後にキャラバンがもう一台入庫する予定がありますが、スピーカー構成は同じなのでピュアコンのデーターはそのままの値が使えますが、ナビの種類はまた違うので、音調整はまた一から合わせないといけません。
ただ今回かなりの時間をかけてマッチングを取っているので、次には全体の80%の部分の調整時間を短縮する事が出来ます。
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Posted at
2016/10/08 10:25:53