今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、ダイハツのムーヴです。
ダイハツ純正のナビオーディオが装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取り付けと、ベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
ベーシックパッケージといえば簡単そうなネーミングですが、実はアンプ内蔵のナビオーディオは一度取り外していて、裏から音信号を取り出して、PSTケーブルでグローブボックス下までひいて行っています。
普通は純正スピーカーコードの末端から信号を取り出している事が多いので、この手間とPSTケーブルの高性能さでまず音に差を付けています。
グローブボックス下にはMDF板を敷いて、その上にピュアコンのブラックボックスとコイルを貼り付けています。
ここでもパーツを熱収縮チューブに包んでいるパッシブネットワークと音に差を付けています。
元々ピュアコンは1990年代の初めにトレードインスピーカーの熱収縮チューブに包んだ粗末なネットワークと交換する事によって音質を上げるというのが目的で開発されたのですが、90年代の後半に大きくトレードインスピーカーが変り、あまりに音にクセが付き過ぎて来て、もう販売したいトレードインスピーカーが無くなって来たので、2001年にベーシックパッケージの前身の『ベーシックコース』を発売しました。
ただ当時は音の基準がモニタースピーカーを聴いて判断というやり方だっつたのが、2006年に『ベーシックパッケージ』に名称変更した時は、『歌ったり演奏したりしている本人に会って生音を確認して、年間に何台かデモカーを購入してデーター取りして、本店が調査して出した数値に合わせる』という方向に大きく舵を切りました。
ただ年間に新車を買うと言っても4台ぐらいが限界なので、親しいお客様が新車を買われた時に時間をかけて調査させて頂いて、他には出入りの業者や親戚の車を借りて、かなりの台数のパッケージのデーターを集める事が出来ました。
ちなみに今回のムーヴは双子車の自前のステラがあるために、事前にデーターは取ってあります。
ドアの内貼りの響きの中心も調べてあるので、午前中お預りの午後4時納車のハイペースで作業は進みました。
ムーブのドアはカーン!という高い響きの部分が多いので、上の部分には防振メタルを貼って、下の方のボン!という低い響きには防振マットを貼って響きを抑えています。
防振後に内貼りを組み付けて、ムーヴのスピーカー位置は下にありながら、グリルの音抜けは良く、その特性に合わせたピュアコンを装着しています。
ツイーターはダッシュ上にピュアディオブランドのATX-25を取付けています。
たった1種類のツイータばかり販売している様でも、ピュアコンのブラックボックスは車種やシステム構成によって15種類の中から選んでいて、同じ周の中で同じ値が出てもいい様に2個はストックする様にしているので、1店舗30セットの合わせて3店舗で90セットも用意してあり、そこから1台に1セットなので、1種類のツイーターしか販売していなくても、かなりのリスクを背負って極めた音を表現しています。
全ての組み立てが終わって音が鳴る様になったら、音調整機能を使ってセッティングを行います。
中身は市販のパナソニックのストラーダと全く同じで、最近ストラーダベースの純正ナビはかなり増えています。
イコライザーで生音に近いパターンを探してメモリーすると、どこか微妙に音が変るので、またメモリーして聴いて、それで違ったらまたメモリーしてを何度も繰り返して音を追い込みました。
入庫時には車速連動ボリューム補正がローに設定されていましたが、ここをオフにすると少し音が滑らかになって、防振の効果もあるから少し車内が静かになっているだろう、とオフにしてセッティングを終了しました。
後は入れるか入れないかはお客様にお任せするとして、ベーシックパッケージを装着すると、こういった細かい音の変化もハッキリと確認出来る様になります。
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Posted at
2018/04/06 09:40:35