これまでピュアディオの店頭で複数のお客様から頂いたご質問で、これは他のお客様にもお知らせしたいという内容をお届けしているシリーズの第5回目の書き込みをさせて頂きます。
ここ1・2ヶ月で一番多かったご質問が、「ブログで載っているコンデンサのペアリングってどうやっているんですか?」という内容でした。
5月の札幌出張の前に同じ種類のコンデンサを合計600個仕入れて、それを選別してピュアコンに使用して、精度の高い音を再生するという内容の事を書き込んでいました。
仕入れたコンデンサは1個1個精度の高い測定を行って、9種類分別してストックします。
コンデンサ自体は1・8マイクロですが、一番高い値が1・85469で・・
一番低い値が1・76837でかなり差があります。
誤差は±5%までOKなので、これが左右に付いてもペアリングしていないメーカー製のネットワークならそのまま使われます。
サウンドピュアディオでは左右のペアリングを行い、1・8マイクロの上に1・81という値を用意していて、その下に1・79と1・78も用意していて、取り付け条件に合わせて微調整を行っています。
実際に18のユニットを作るために1・80062を探し出して来て、このコンデンサの相手、つまりお嫁さんを探す作業を行います。
1・80203ですが、これでは左右ピッタリとは行かないので、これはペアリング不成立です。
次は1・80153でかなり近くなりましたが、これでもペアリング不成立です。
次は1・80283でもっとずれたので不成立です。
続いて1・79958が出て来て、これと1・80062が最も値が近いのでペアリングしてカップル成立です。
ここまで左右の精度を合わせるからこそ、サウンドピュアディオのあのスキッとした心地よいサウンドを鳴らす事が出来ます。
ちなみにペアリングに選ばれなかったコンデンサは、この様に複数のコンデンサを合わせて使う時に、上の方と下の方を合わせて目的の値にして使用しています。
先ほどは1・8マイクロの小さい値のお話ですが、こちらは270マイクロの大型のコンデンサの測定です。
283マイクロ以上の大きな値になっていて・・
もう1個は262・9と上と下が当たって、もしこれでパッシブネットワークが作られていると思うとゾッとします。
コンデンサの値の差を左右を合わせて使用するためにピュアコンのユニットは膨大な数になり、取り付け条件に合わせてあれこれとユニットを交換すると、ピタッと生音に近くなる組み合わせが見つかるという所がサウンドピュアディオの大きな魅力になっています。
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Posted at
2018/06/27 21:05:05