今日ご紹介する1台は、昨日に引き続いて宇部店のピットからトヨタのカローラフィールダーです。
入庫された時はカロッツェリアの1DINデッキだったのですが、サイバーナビに付け替えました。
ベーシックパッケージではダッシュにピュアディオブランドのATX-25スタンドを使って取り付けていますが、ツイーターから出ている細いコードが、ピラーの内張りの中ではPSTの太いケーブルに繫ぎ換えています。
PSTケーブルはグローブ下のピュアコンに取り付けていて、サイバーナビから送られて来た音信号を高音域と中低音に分離して、ATX-25と純正のドアスピーカーに分配しています。
ピュアコンと呼んでいても高音域と中低音を分配する装置は一般的にはパッシブネットワークとかパッシブクロスオーバーと呼ばれていて、同じ動作をするのに別な呼び方をするのはおかしいと思われる方もあるでしょう。
その理由は一般的なカースピーカーのネットワークに付いているコンデンサとピュアコンのコンデンサの精度の取り方が全く違うので、同じに扱われるとこちらが損をするのであえて名前を変えています。
ここに付属ネットワークから外したコンデンサが8個あります。
これを高度な測定器で測定して、判定結果をマーキングして行くと、1個目の3.9マイクロは3.814だから少し少な目となっています。
次に6・8マイクロを測定すると6.511でかなり少ない値となっていて、工場から出荷されたコンデンサをそのまま基盤に組み込むとこのぐらいの誤差は出てしまいます。
8個すべて測定したら、左右でピッタリ値が合っていないというのが分かります。
ピュアディオでは入庫したコンデンサは全て高度な測定を行い、マーキングをして分類しています。
こちらは1マイクロのコンデンサですが、測定上で0・999となっています。
次の1マイクロは0・985を表示していて、この二つが左右になる事は絶対にありません。
実際のピュアコンのブラックボックスを見ると、一番上の181と書かれている物は1.81マイクロのコンデンサを使っていると言う意味で、その下の180は1.80マイクロのコンデンサを使用で、179は1.79マイクロで、178は1.78マイクロのコンデンサを使っているという意味で、普通だと同じ1・8マイクロと一くくりにするところをこれだけ分別して使っています。
つまり0・01の違いは実際に音の変化を感じられて、スピーカーと車種と取り付け条件の違いでこれだけ細かく分類して在庫していると、同じパッシブネットワークとは言えないレベルの差が出ます。
もうひとつブラックボックスに後付けするコイルも数百種類用意してあって、種類の違いだけでなく、コイルを巻いているプラスチックボビンの材質でも音に影響があります。
自分が手にしているのは市販のネットワークからアクリルの透明ボビンを取り出して、そこの巻き数を変えて金メッキギボシを取り付けてピュアコンに使ったのですが、目立たせるために厚い透明のアクリルを使ったのが影響して、オ音色がとても固くてボーカルの生の声を知っている自分からしたら違う声に聴こえてしまい、いくら巻き数をピッタリ合わせても綺麗に見せるための材質が音を汚くしているという、見た目と音が反比例という状態になっています。
そんな苦労があってカローラフィルダーにピッタリのピュアコンの組み合わせを探し出してセッティングしたら、イコライザーは2カ所1クリックづつ動かしただけで、最も生音・生声に近い状態になりました。
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