今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、マツダのデミオです。
マツダコネクト付のお車にベーシックパッケージの取付けと、ベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
通常のベーシックパッケージは6万円台から7万円台の設定なのですが、デミオに関しては88000円プラス税という、国産車としては高い設定となっていて、その理由はJBLのGX602という16・5センチのスピーカーの交換するという、ベーシックのドアスピーカーをそのまま使用という概念と違うからです。
マツダコネクトの車両アンプのパワーが弱くて、その足りない部分をJBLのスピーカーにする事でリカバーしています。
それでも税抜で9万円を割り込む価格にするために努力していて、現在は生産されていないGX602の輸入元の在庫を全て買い取って、自社の倉庫に入れておいてこの価格を実現しています。
ただGX602はコアキシャル構造のためにセンターにツイーターが付いており、それを鳴らさないために配線をカットして、ミッド側に鉄心入りの小さなコイルが入っていて、最初から上限周波数を抑えているので、そこをバイパスして完全なミッドレンジとなる様にしてからドアに取付けます。
ドアにはインナーパネルが付いており、普通の国産車の様にサービスホールが無い構造で、ヨーロッパ車を意識した造りになっています。
インナーパネルを一度取り外して、外板裏に防振メタルと防振マットを貼り合わせるベーシック防振の施工を行います。
現行デミオでは外板裏の防振で材料を6枚使用して、2枚のメタルをドアポケットの内側に貼り付け、プラスチックの鳴きがポケットの中で溜まるの防いで、方ドアで合計8枚のメタル&マットを使用しています。
現行デミオは発売されて直ぐに実車を購入して走行テストを行って防振の位置や材質を決めているので、なかりツボを押さえて、「実際に走るとここが気になっていたんだ!」という部分が見事に消える様な防振になっています。
ダッシュの純正ツイーターは上向きに付いていて、高音のレベル的にはそこそこ出ているものの、ツイーターの構造上音が荒いのと、フィルターが小さなコンデンサ1個で質感が悪いのと、更にデリケートな高音が一度カガラスに反射して音が悪くなるのの三重苦で・・
ダッシュの端に外ドーム構造のピュアディオブランドのATX-25をシンプルスタンドを使って適切な角度を付けて取付、見晴らしの良い場所から上質な高音を降り注がせます。
GX602とATX-25の周波数幅とインピーダンスとレベルをコントロールするのはグローブボックス下に取付けるピュアコンで、実車を使って走行テストを行って値を決めているので、かなりツボを得た心地良いサウンドになっており、これ以上生音に近づけられないというぐらいのパーツの選択を行っています。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったらマツダコネクトのセッティング画面で調整と言いたいところですが、他のマツダ車と違ってデミオはかなりコストダウンが図られていて、センターから少しでも動かせば音が痩せて聴こえるために、バス・トレブル・バランス・フェダーは全て動かさずに、リアスピーカーのレベルは車両アンプの所にアッテネーター回路を入れてレベル調整を行って、パネル上ではセンターでもコントロールを効かせて、生音に近い状態を表現しています。
オーディオが換えられないと不満を持たれる方が多いデミオのマツダコネクトシステムですが、ピュアディオが実車を購入して時間をかけて問題解決を行った甲斐あって、お客様に音の仕上がりにはとても喜んで頂きました。
ブログ一覧 |
カーオーディオについて | イベント・キャンペーン
Posted at
2019/02/10 09:00:22