今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、トヨタのアイシスです。
クラリオンのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、今まで何回か入庫して頂いていて、今回はシステムアップを行いました。
最初にJBLのP560のツイーターを使ったベーシックパッケージの取付を行って・・
次にドアスピーカーをインナー取付でISP-130に交換しました。
今回は同じ13センチサイズのピュアディオブランドのZSP-LTD15に交換して、一気にグレードアップとなりました。
グリルの外からも黄色いケブラーコーンが見えて、一目でZSPが付いているのが分かります。
ミッドの性能が上がると低音域が伸びるのと同時に、高音域の方向にもかなり伸びて、グローブボックス下のピュアコンのブラックボックスの値を変えて、ツイーターの周波数レンジを狭くして、ミッド側の中高音の負担を増やして、トータルの音ではかなり余裕を持った鳴らし方となります。
先日福岡店の製作机でピュアコンのツイーターの周波数レンジを決めるコンデンサのハンダ付けをしていて、たまたま作業を覗かれたお客様が、「本当に沢山放熱クリップを付けてハンダ付けしているんですね!」と、驚かれていました。
宇部店はお客様から完全に見えない場所でハンダ付けしていますが、福岡店では半分店番をしながらハンダ付けをしているので、横から覗けば見える場所で作業をしています。
この写真では10本のクリップが付いているからイカクリップと呼んでいて、以前の8本はタコクリップです。
なぜここまでクリップするかというと、ハンダ付けの熱がフィルムコンデンサの中に伝わると、一時的にリアクタンスが上昇して、次に冷えて来るとインダクタンスが下がり出して、最終的には当初の値よりも下がってしまいます。
すると同じコンデンサでもハンダ付けの前とハンダ付けの後と、ハンダ付けしてからしばらくしてからの3つの値が出て来てしまい、細かい音チューニングをしようと思うとその後差が気になり、正確にこの値で動作というのが分かるために8本とか10本のクリップをしていますが、これでも100%値が動かないという事は無いので、かなり素早くハンダ付けして急冷却をかけます。
値のズレ以上に音の透明感に差が出て、熱が加わったコンデンサとそうでない物では、音の粒立ちが違って、市販のネットワークではかなり音が荒く聴こえます。
時間をかけてブラックボックスとコイルの組み合わせを変えて音を追い込みますが、今回オプションのSSFを含んだ6ピース構成で、これらを組み合わせるとかなりのパターンが出来て、その中から最も生音・生声に近い組み合わせを探ります。
いい組み合わせが見つかったらクラリオンのナビの5バンドのイコライザーの、1バンドを1クリック動かしたところで調整を終了しました。
シンプルな構成ですが、スタジオの音に極めて近い音で鳴らせるシステムが完成しました。
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