今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、アルファロメオのジュリアです。
異形パネルの専用ディスプレイオーディオ付きのお車で、ドアにウーファーとスコーカー付きで、ダッシュにツイーターが埋まっている3WAY構成のお車です。
ハーマンカードンのプレミアムサウンド車で、リアの多チャンネルアンプから全てのスピーカーに独立した信号を送っています。
ダッシュのツイーターを鳴らなくして、リアのアンプから音を取り出して、トランクルームにピュアコンを取り付けて、これで音が良くなったと思っていたら・・
音は問題なく鳴っているのですが、純正スピーカーとインピーダンスが違うために、サウンドシステム利用不可の警告灯が付きました。
そこでリアのピュアコンをインピーダンスの高い物に変えて、純正のインピーダンスに合わせても、インピーダンス以外の条件が違うために警告灯が消えません。
そこで登場するのが福岡店の自分の作業用の机に置いてある測定器の数々で、これを車まで移動させて、インピーダンス以外の何の条件が合わなくて警告灯が点くのか詳しく調べてみました。
測定器を当ててみたらインピーダンス以外のどこに差があるのか一発で分かって、そこからアルファロメオのハーマンシステムの専用のピュアコンの製作にかかりました。
そしてあれだけ何をしても消えなかった警告灯が消えて、初めの頃は一時消えていても何度かエンジンをかけて止めてをしていたら再び警告灯が点いていたのが、全く点かなくなりました。
何度もエンジンをかけて止めてをしていたので、ピットから後ろを出して排ガスを外に出していて、オーディオもACCが無いのでエンジンオンで音調整を行いました。
車の3トーンがちょっと変わっていて、音域順の並びではなくて、バス・トレブル・ミッドとなっていました。
音調整を行っていたらこのシステムにはセンタースピーカーが付いていて、そのレベルが高すぎるので、それを抑えるためにアッテネーター回路を入れて、それでまたシステムエラーが出たらどうしようか?とびくびくしていたら、こちらも条件を合わせる事が出来て、モノラルっぽくてハイエンドに伸びが無かったジュリアのハーマン・カードンシステムの音は抜けが良くて本来の音楽の音に近いサウンドに変える事が出来ました。
最近はプレミアムサウンドの複雑なシステムの入庫が多いのですが、昨日の三菱パワーサウンド車にサブウーファーを取り付けるものかなりの困難を極めましたが、今日のジュリアの方がさらに困難な作業でした。
『プレミアムサウンドだから音はこのまま』から、『プレミアムサウンドでもここまで出来る!』に変えるのがサウンドピュアディオのインピーダンス変換技術ですが、まさかインピーダンス以外の足かせになる項目が出て来るとは予測していませんでした。
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Posted at
2021/11/20 15:44:26