今日ご紹介する1台は、一昨日の宇部店の完成車から、トヨタの21系のクラウンです。
上下2画面のマルチディスプレイのナビオーディオ装着車に、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張を外して、工場装着の防振マットを避けて周りに防振マットと防振メタルを貼り合わせました。
外した内張にはセメントコーティングの施工を行って、方ドア2層の防振で音質と静粛性と断熱性をアップさせました。
210系のクラウンは車輛アンプがトランクの右下に入っていて、こことフロント周りの2か所に手を入れて、センタースピーカーを含めたフロント5CHの音域とレベルとインピーダンスを調整しました。
ダッシュには中高音を鳴らすスコーカーが付いていて、ここを鳴らさない様にして、ピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、ドアの16センチスピーカーと合わせてフロント2WAYとして、センタースピーカーから僅かにモノラル成分を足しています。
ドアの16センチスピーカーには鉄心入りのコイルが付いていて、ここで中高音を抑えて低音のみの再生にしていますが、鉄心入りコイルを通すと音質が落ちるのと、ドアから中音域も鳴らしたいので、手巻きコイル用の上質な銅線を使ってダイレクトに音がスピーカーに行く様に完全しました。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、その上に6ピース構成のピュアコンを取り付けて、16センチスピーカーの上限周波数とインピーダンスを調整して、ツイーターにはそれに加えてレベル調整も行っています。
実は210系クラウンは以前デモカーで実車を買ってパッケージ開発を行っていて、その時にダッシュの純正スコーカーは使わない方が音質が良いという結果になっていましたが、あれから何年かが経過しているので、今の技術だとひょっとしたらスコーカーをプラスした方が良いかも?と、一度スコーカーも鳴らして3WAY化で実験してみたのですが、やはり2WAYの方が音質が滑らかで、一度鳴らしたスコーカーをもう一度鳴らない様にして、音調整を終わりました。
ドア防振の効果で外に漏れる音が少なくなって、低音がアップしたので、3トーンをバスマイナス1で、トレブルとミッドはセンターで最もバランスの取れた音になりました。
今回は実車を買って実験していたお車でしたが、全てのプレミアムサウンドの車を買って実験する訳には行きませんが、可能な限りディスプレイオーディオやプラミアムサウンドの車を買って実験して、その一方でオーディオレス車も買って実験しているので、カーオーディオの多様化に対応するためにデモカーの費用というのはなかなか減らす事は出来ませんね。
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Posted at
2021/12/15 10:52:35