今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、アウディのA5の4ドアクーペです。
全車異形パネルの専用ナビオーディオ付きのお車で、ベーシックパッケージの取り付けを行いました。
このA5のシステムは、グローブボックス内にCD・DVDが付いているタイプで、調整機能の内容も音も自分が乗っているQ5と全く同じ内容でした。
自分のQ5は今はアンプやサブウーファーが付いているものの、最初に乗り始めて数日はノーマルで音を聴いて、その後でベーシックパッケージを取り付けてから徐々にシステムを上げて行ったので、元の音は良く知っています。
それでは本題に入ってA5のベーシックパッケージの取り付け作業についてです。
まずグローブボックスのデッキ裏に付いているアンプ部から音信号を取り出して、ピュアディオブランドのPSTケーブルでグローブボックス下までひいて行きます。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、その上にQ5で使ったのと同じ値の6ピース構成のピュアコンを取り付けます。
6ピースのうちの2ピースはノイズが乗るのを防止するためのパーツで、一度4ピースで鳴らしたらQ5同様にノイズが乗りました。
ツイーターはダッシュの純正位置の横にスタンドを使って、ピュアディオブランドのATX-25を取り付けて、ドアの純正スピーカーと合わせて2WAY構成で鳴らしています。
ただし同じスピーカー・同じシステムでもQ5がウーファーとツイーターが離れているのに対して、A5はかなり接近しているので値の見直しが必要です。
A5のスピーカー同士が接近した状態に合わせて、ピュアコンの値を探って行って、これ以上生音・生声に近づかないという組み合わせを見つけました。
このピッタリの値を見つける方法はエジソン方式と呼んでいて、エジソンは電球のフィラメントの発見をした時に、ピッタリ合いそうだが今一つ合わない材質も見つけたので、時間がかかってもこれが完璧だという材質が見つける事が出来たという話から、音が薄くなったり濃くなったり、音色が明るくなったり暗くなったりするのを、一度これが一番という所からあえてずらしてみて、それでこれが一番というのを決めるという手法で、それらしき値は全て試してみて、合いそうで本当は合っていない物を見つけて、「これ以上の組み合わせは無い!」と決定しています。
ピュアコンの値が決まったら、バストレブルとフェダーを動かして、音を更に調整して、A5の作業は完了しました。
このアウディのオーディオはフラットの状態は聴感上のフラットとは違って、トーンを動かしてフラットに近い状態にして、フェダーはセンターが最もパワフルな音がしますが、どこかにゆがみが出る感じがするのでやや前に振って、ピュアコンとパネルの両方でフラットな音に合わせて、見た目はダッシュにツイーターがプラスだけの差ですが、音楽の表現力はぐっと増しまして、立体感も出ています。
Q5と同じシステムだったので調整時間は短い方でしたが、これが全く知らないシステムだとかなりの時間を要したと思います。
今回改めてデモカーは何台か持っておいてあれこれと実験して、日ごろからトレーニングしておかないといけないと感じました。
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Posted at
2021/12/24 10:52:19