今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、トヨタのランドクルーザープラドです。
マイナーチェンジ後のディスプレイオーディオ付きのお車で、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行っています。
プラドはもう何回目かのマイナーチェンジで、過去にかなりの台数のプラドの作業を行っていますが、MCに合わせて一度調査を行ってから作業を進めて行きます。
ドアスピーカーは楕円タイプのミッドバスで・・
ダッシュにスコーカーとピラーにツイーターのフロント3WAY構成で、ディスプレイオーディオからの音信号がフラットか高音強めか低音強めか調べて、ピュアコンは専用設計で新たに起こすつもりです。
これが2000年代の初めの頃なら、ほぼ全グレード同じピュアコンでOKで、マイナーチェンジをしてもマイナー前の物がそのまま使えます的な仕事でよくて、今からすると考えられないぐらい楽な仕事というか、今の車はちょっとでも気を抜いたり、これまでの値でいいかみたいな考えでいたら、「前の車の時に方が音が良かった。」と直ぐに不満に思われてしまうので、一台一台正確に調査しながら作業を進めて行かないといけません。
まずはドアの内張と防水シートを外して、指で外板裏をはじきながら響きの中心と周波数を調べます。
そして響きの中心に貼る材質を書いてマーキングして・・
共振点の違う4種類の防振材を貼り合わせたらベーシック防振の施工は完了です。
外した内張はコーティング剤が染みていけない場所にマスキングを行って、表面に粗目を付ける加工を行ってからコーティング剤を塗って行きます。
意図的に厚い薄いをランダムに作って塗ったら、時間をかけてコーティング剤を乾かします。
乾燥したら青白かったコーティング剤は化学変化で茶色っぽく色が変わって、振動の通過を抑えて、更に断熱性も増します。
内張りは右に左へ動かすので、表面には厚いマスキングがしてあり、セメントコーティングを行うだけでかなりの時間がかかっています。
内張りに柔らかい材質の防振マットを貼ってもあまり効果が得られず、特に防振材が震えて鈍い響きが起こるので、音楽的にはカチッとした響きのセメントコーティングが、本来の響きに近い音が再生出来ます。
(後は後編に続く)
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Posted at
2022/02/16 10:39:30