今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、日産のノートeパワーです。
これまで2度入庫して頂いていて、最初がベーシックのWパッケージの取付で、2回目の取付でドア4枚が2層の防振になる様にシステムアップで、今回は3度目の入庫でフロントの3層の防振へのアップと、リアのハッチとラゲッジ下とシート下の防振を加えました。
防振以外ではフロントのドアにアウター・スラントのバッフルを製作して、ピュアディオブランドのZSP-LTD15の取付と、新型ノートとしては最上級の取付となっています。
ツイーターはベーシックパッケージで購入されたATX-25を使用して、ドアのスピーカーと取付方法が変わったので、周波数レンジとレベルは全く違う値に変更します。
ベーシックパッケージの時のピュアコンの組み合わせから・・
LTD15をアウターにした時の値に変更して・・
それでも新型ノートのディスプレイオーディオはかなり高音が強めで、低音が弱く聴こえるので、かなりあれこれと値を変えて音を整えました。
数だけみればそんなに変えた様に見えませんが、通常のLTD15で使うよりは数値の多い、普通は使わない値を何かのためにあらかじめ用意していたストックからの選択なので、通常の値の中では絶対にマッチングが取れない所でした。
しかしここまで頑張ってもまだ低音が薄く聴こえて、それにプラスしてフェダーで絞らないとリアの純正スピーカーの音が明るく軽くて邪魔になり、かといってフェダーがセンターの時に比べるとフロントの音が影響されて薄くなるしと、痛しかゆしの状態になりました。
これは前後のスピーカーが同じフルレンジの時は感じなかったのですが、どれはどうしたものかとさんざん考えて・・
ディスプレイオーディオを一度取り外して、その裏のリア出力にアッテネーター回路を入れて、リアドアのスピーカーの適切なレベルダウンと、インピーダンスをやや上昇させて音に重みを付けて、聴感上のバランスを取りました。
それでもまだ高音が強く低音が薄く聴こえたので、ミッド1とバスを2を上げたのですが、これでバスが強いと感じて、バスをプラス1で聴感上のフラットというか、スタジオのモニタースピーカーのレベルと感じて、そこで調整を終了しました。
ここ数年で自動車メーカーのオーディオはかなり音が変わって来ていて、とにかく低音が出ていればいいからトレンドが変わって来ていて、そこに合わせてピュアコンの数値もどんどん新しい値を追加して行っているので、このピュアコン方式という調整方法が無かったらどうしていたんだろうと、29年前に開発した当時に「これから先はこういう物が必要になる。」という予測は見事に当たっていたと実感しています。
そのピュアコンは今年の秋に30周年を迎えます。
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Posted at
2022/03/11 10:58:09