今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、トヨタのルーミーです。
アルパインのルーミー専用のビッグXを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、前後のベーシック防振の施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。
前にも書き込みましたが、Wパッケージはベーシックパッケージにフロントドアにベーシック防振を加えた時の呼び方ですが、トリプルパッケージはそれにもう1工程プラスしたら全てトリプルパッケージで、フロントにセメントコーティングを加えても、フロントのドアスピーカーを交換しても、そして今回の様に前後にベーシック防振の場合も全てトリプルパッケージと呼んでいます。
作業はまずフロントの内張と防水シートを外して、外板裏に3種類の防振マットと防振メタルを貼り合わせます。
同じ材質を広範囲に貼るよりも、形と共振点が違う材質を貼り合わせた方が鈍い音にならずに小気味良い本来の音楽の音に近くなり、何よりもドアの重さがあまり増えないのが利点です。
リアのスライドドアも分解して、ベーシック防振の施工を行いました。
ベーシックパッケージなのでドアのスピーカーはそのまま使用して、ダッシュの先端にスタンドを使って適切な仰角・振り角を付けて、ピュアディオブランドのアップグレードのATX-30Jツイーターを取り付けています。
純正のミラー裏のツイーターに比べて、奥行き感があって、外ドームタイプで広がりのある高音を再生させています。
純正がツイーターの後ろにコンデンサ1個で中低音をカットさせて、ドアのスピーカーは全ての音域が垂れ流しの状態が・・
ベーシックパッケージではグローブボックス下のピュアコンで、ツイーターとドアスピーカーの音域とインピーダンスを調整して、ツイーターはレベル調整もしているので、制御の内容が全然違います。
特にドアスピーカーからのこもる不要な音域をカットして、インピーダンスをやや上昇させる事で音に重みが出ているので、初めてのお客様がイメージされる『純正のドアスピーカーの音にツイーターの高音が加わる』とは全く違う音のイメージになります。
全ての組み立てが終わって音が鳴る様になると、ビッグXの音調整機能を使って細かい音調整を行います。
まずタイムコレクション機能は全てゼロにして、イコライザー調整を行います。
ビッグXはパナメトリック式で、最初に動かす周波数と動かす幅を決めて、それからレベルを動かす方式で、通常のグラフィック式に比べるとかなり時間がかかります。
それに加えてプリセットにメモリーすると若干音が変わってしまい、せっかく良い音と思っても保存後に再生すると微妙にイメージが変わっているので、何度も調整・保存・再生を繰り返しました。
音調整の中にはお客様のSDカードの音源も確かめていて、何が録音されているか一通り見て、自分が実際にお会いして生の声を聞いている男性ボーカルが2名と、女性ボーカルの方が1名おられて、うち2名は複数回お目にかかっているので、その時の声を思い出しながらセッティングを行いました。
それ以外に調整用のCDのアーティストさんの音源も聴いているので、シンプルなシステムながら、これ以上生音に近づかないという、システムの限界まで追い込んだセッティングに仕上がっています。
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Posted at
2022/06/01 10:41:59