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2023年05月12日

今のサウンドピュアディオが出来るまでの40年史+12 第20話 2019年から2021年


このシリーズは遂に第20話となりこれで最終回かな?と思いながらも今日のこれからの流れでどうするか決めます。

当初はゴールデンウイークの休み中に書き込んでそこで完結させるつもりでしたが、3日間の休みはピュアコンの製作と食べ歩きブログの作成に明け暮れ結局40年史には触れないままでした。

さて、今回の2019年の途中からの回は40年の音造りの中で何回かの分岐点に立ちその都度良い方向というか『生音・生声』に近づく方向へ舵を切り、壁にぶち当たった結果『舵を切る方向を変えないと行けなくなった』お話をします。

自動車メーカーが作る車が変わり10年前はこの方法で良かったが全く使えないどころか5年前はオーディオ向きだった車が今は全く変わってしまった事案が多くなりました。
そこで①開発費をかけて対応する②それなりに少ないリターンでお客様に我慢して頂く③とんでもなく車に加工する の3択で自分は実車を何台も買い実験を行い「少ない加工で最大のリターンを得る」という道を選びました。

ただコロナ禍は先が見えず2年弱新車を購入しないという時期があり、この頃はお客様の期待に応えられず限界が見え始めてきたので一気に1年に5台購入という荒業に出ました。
実際にはトータルで3年で5台なので、先に楽をした分後できつくなったと言った方がいいでしょう。

そういえばこの40年史の中で2019年はかなり音が進化した年と言っていいでしょう。
それはピュアコンをこれまで一部社員が作っていたのを材料の測定や仕分けは別にしてハンダ付けは全て井川が行うと方針を変えたのが2019年の後半でした。

それが出来るようになったのはフランチャイズ&直営預かり店を閉じ直営2店舗になった為時間に余裕ができたからです。

フランチャイズ&直営預かり店を辞めた理由は色々ありますが『音調整』のクオリティーが維持出来ない事がありました。

例えば当社基準で1700番台のピュアコンを基準に調整を行うスピーカーがありますが、ある加盟店では担当者の独断で正規品を”改造”して実測で1950番台が付いていた事がありました。

お客様から音に関するご相談があり担当者に聞き取りをしたところ
調整した担当者は「自分にはこれが一番良く聴こえる」という事でしたので
お客間に直接連絡を取り状況を伺った上で「計算上お客様のシステムでは1700番以下のピュアコンが必要です」という話になりました。

こちらから1600番台のピュアコンを何個かお客様にお送りする事になり
それらをお聞き頂きどんな風に聴こえるかを教えて頂くを繰り返し最終値が決まりお客様が納得される音になりました。

お客様は楽器を嗜まれており音楽には精通されている方だったので「調律を基本」としない造作したサウンドには納得されおられませんでしたが、ピュアコンの適正値を入れた事により正確に音楽が聴ける様に改善されたと喜んでおられました。

このピュアコンの値の差を計算したら適正値から上に18・9%ズレていました。
ピュアコンの値の差が下に0・3%刻みで何個かお送りしその違いの差をお客様は感じられて最適な値を選ばれました。
加盟店の人が選んだ音は実際の音とは違う勢いが付いた”独特”な音だったようです。

これはサウンドピュアディオの音ではありません。
ピュアコンを使って本来の音に合わせるのではなく、個人が考える嗜好の強い別な音作りとなると同じグループでやって行く方が無理でしょう。

そんなこんながあって直営2店分のピュアコンしか作らなくていい様になり
時間に余裕が出来たからと始めたのが中学・高校時代に行っていた無線の実験で数字がいくつがダメなら次の刻みはいくつでというリズムは、学生時代に『F=2πルートLC分の1』と叩き込まれた基本があり「このリズムが分からない人を相手に音造りを教えようとしていたので無理があったんだ!」と今更ながら気が付きました。

ただ自分がこの年まで無線の実験を一切やめていたのは
40年前カーオーディオ専門店オーディオボックスを開店した頃、反社の組織が無線業界に入り込んで来てアメリカ規格の27メガヘルツの日本では使っていけないカートランシ―バーを使い会費という名の不正な電波使用料を徴収するという事が横行していた時代でした。

今はアマチュア無線の電波使用料が1年間で300円、デジタル簡易無線は1台400円、当時反社が徴収していた会費は月が1万円....何とアマチュア無線の400倍でそれはボロ儲けだったでしょう。

そういう違法な無線機を普及させるには販売・修理を店が必要になり若くて自営業で無線の知識を持っている自分に何度も反社の人間が近づいて来て「必ず儲かるから」と言って来ていて..それで無線が嫌になり「自分は一切無線の事はしません!」とアンテナも無線機も全て撤去し37年間無線という事を避けて生きて来ていました。

実際にはそれから10年ちょっとで反社が仕切っていた無線は取り締まりが厳しくなって廃れ更に携帯電話が普及する事によって無線の必要性が無くなって来たので、そういう物があったこと自体忘れかけていました。

自分がそれまで全く縁が無かった無線機屋さんに足を運んだのは2019年の前半、春日市にある『福岡ハムセンター』という所をネットで見つけ、欲しかったのは無線機でも無線のアンテナでもなくて「測定器」と自分でアンテナを作る「エレメント」を探す為でした。(車でクロスFMの77・0メガヘルツの感度を上げたいという目的)

その時は目的の物だけ買って帰って、M型の基台とケーブルも買って帰り測定器で測りながら77メガヘルツ専用のアンテナを車に付けてクロスFMを快適に聴いていました。

ただその年の秋に千葉県に大きな台風が来て、電話やネット回線などの通信手段が絶たれてしまい孤立した地域でアマチュア無線が役立った事を知り、再び福岡ハムセンターに足を運んで「八重洲の無線機」と「第一電波のアンテナ」を購入し自分の無線局の免許は切れていたので総務省への再申請を代行して頂いてそれで無線の実験を再開しました。

ただ再開局して驚いたのが、アンテナのコイルの進化で、自分が知っている時は51メガの4分の1波長と145メガの5分の5波長を1個のコイルを使って両方の周波数に対応出来る技術だったのが、2つのコイルを使って433メガと145メガと51メガの3つの周波数に対応する物があって「これは凄い!」と早速買ってみたら更にもう1個コイルが付いていて28メガにも対応出来るというモデルもあり、自分が知らなかった37年間でコイルとコンデンサを使った波長を同調させる方法がとんでもなく進化しており「これは面白い!」と夢中になってしまいました。

宇部店の2階には使わないアンテナが山の様にあって「使わないのに、こんなに無駄使いして!」と専務に叱られていますが、無駄使いではなく全ての波長の同調を確かめて自分の車や部屋に最も合う物を1品いや2品選んだ結果使わないアンテナが出てしまったという事なのです。
周波数もインピーダンスも無線とオーディオは違いますが自分が知っている同調のリズムと違うリズムがある事を知りそれによってピュアコンが少しづつ変わって来ており特にツイーターアシストユニットは15年以上基本値が変わらなかったのが、AモデルAAモデル、そしてAAAモデルと数年で進化をして来ました。

最初は福岡ハムセンターさんにお世話になっていたのが、このお店がアイコムと喧嘩してアイコム線品が買えないので他の店も数店行く様になって、その中に下関の『CQネット』さんの社長さんが元々第一電波工業の技術者でそこを退職して無線屋さんをされている事が分かり「この同調ってどうなんでしょね?」みたいな事を聞く機会が出来てただの趣味の無線の実験が明らかに音が良くなるための実験に変わって来ました。

更にもう一つ出会いがあって、交信相手を探していたら、たまたま大学時代にFM福岡でアルバイトしていて卒業してからプロ用の音響機器のメーカーに入社して、アメリカのレコーディングスタジオに納品に行った事がある方と交信し、当時のお話などを聞く事が出来てとても貴重な情報を得る事が出来ました。
無線を再開した事である所で音の進化が止まっていたところから再び進化が始まりました。
ここまで書き込むとこのシリーズはもう完結みたいですが、この時期にFMの放送関係でも大きく動きがあったので、もう1回書き込まさせて頂いて、それで完結とさせて頂きたいと思っています。

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Posted at 2023/05/12 13:53:51

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