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イイね!
2023年10月25日

新・お客様の質問にお答えして 第47話


お客様の質問にお答えしてのシリーズは、前作が20話の手前で終わって、新シリーズが47話になりましたから、トータルでは60話を超えていますが、前作同様に日常の店頭でのお客様の会話の中からご質問をピックアップして行きますと、同じ様な話題が繰り返してしまうので、この新シリーズも50話で一段落させるのか、それとも100話を目指してこれまで通り続けるのか、岐路に立っています。

ただ一つ言えるのは、新シリーズと前シリーズの時は車自体が大きく変わっているので、オーディオレス車の現象やディスプレイオーディオやプレミアムサウンドが増えた時期から書き始めたので、そんなに古い内容ではないと思っています。


さて今回も過去に出た事のある様な内容ですが、「サウンドピュアディオでベーシックのトリプルパッケージを取り付けたら、全ての音楽ジャンルで音が良くなったと感じるのですが、マイケル・ジャクソンさんの古い楽曲で、『ベンのテーマ』を聴いたら、曲の最初の方で音が歪んで聴こえました。これは直りますか?」という問を頂きました。

けっこうこれは20年・30年言われてきている事で、実は『ベンのテーマ』は曲の最初の方で雰囲気を出すために意図的に歪んだ様な録音がしてあります。

これがリアルに聴こえると、まるでドアかダッシュのどこかにビビりがあると勘違いされる方が過去からいままで多くおられました。

逆にこれまで歪みっぽく聴こえなったという事は、表現力が乏しかったという事です。


他にはこれも古い曲の話ですが、ビリー・オーシャンという人の『カリビアン・クイーン』という曲があって、これをサウンドピュアディオで音をチューンした後に聴いたら、曲の途中でマイケル・ジャクソンの『スリラー』の一部が聴こえる様になったという話もあって、確かに隠れカメオ的に一瞬入っているのがハッキリと分かる様になったという風に言われる方が多くおられます。


続いての話題は1980年代や90年代からのお客様と、最近お客様になられた方に共通するご質問に対してお答えしたいと思います。

それは新しいお客様からは、「他のお店は純正スピーカーは音が悪くて使い物にならないと言われているのに、あえて純正を使うと不利になりませんか?」、「トレードインスピーカーを使って良い音になるのならそれを試してみてはいかがでしょうか?」という問をよく頂きます。

実は当社は代車兼デモカーを沢山持っていて、代車に出ていない時は色々な製品を付けては外しての実験を行っています。

トレードインスピーカーや安いパワードのウーファーやDSP付きアンプなど、数々の商品を付けては外しを繰り返していて、例えばトレードインスピーカーはパッと聴き音が良くなった様に聴こえても、強調している周波数と意図的に弱くしている周波数があって、メリハリがあってノリの良いサウンドですが、これがいいという一般ユーザーもおられれば、「何だか変な感じがする。」と思われるユーザーの方がおられます。

結局量販店で衝動買をさせるための音造りを大手メーカーはしていて、それが逆に音楽に精通されている方からは、「あれは正確に音楽を聴く物ではない。」とそっぽを向かれているという現実があります。

二兎追うものは一兎を獲ずみたいに音楽を正確に聴きたいというお客様に合わせると変にメリハリを付けた音を作ると耳がそちらに慣れて来るので、本当に良い音を目指して行こうと思えば、簡単に儲かる事があってもそちらには手を出さないというのがピュアディオ流です。


ちなみに以前ピアノの調律師の手配をされている会社の車に某国産メーカーのトレードインスピーカーが付いていて、それを純正スピーカーを使ったベーシックのWパッケージに交換したら、純正スピーカーをベースにした方が音が正確になったという話もあったり、ピアノの先生が量販店でトレードインスピーカーを取り付けて音が悪いというか変なので、ツイーターを交換してピュアコンを入れたけれどまだおかしいと言われて、ミッドスピーカーを純正に戻したらきちんと音程が聴こえる様になったというぐらい、素人向けのメリハリを付けた商品がトレードインスピーカーで、逆に純正スピーカーに戻してチューニングを取替えたら音楽に精通されている方に満足して頂いたという話は多く有ります。


80年代から90年代にお客様になって頂いた方からは、「自分は通い始めた頃はベーシックパッケージが無くて、トレードインスピーカーの音を良くするのがピュアコンだったけど、いつから変わったのですか?」という質問を良く頂きます。

トレードインスピーカーは1990年代に出来て、その頃はまだ純正のスピーカーの音も悪く耐久性も無かったのが、新車の保証期間が90年代の終り頃に伸びて来て、延長保証で5年間という頃から耐久性を極端に上げて来て、見た目は安っぽい物の肝心な部分はしっかりコストをかける様になりました。

それと時を同じくして、オーディオメーカーは専門店よりも簡単に数字が稼げる量販店向けに商品を開発しだして、1998年ぐらいには国産では販売した様な音のトレードインスピーカーがもう無いという状態になっていました。

そこでBOSEやJBLの薄型スピーカーを大量に仕入れて、ピュアコンを開発していたのですが、まずBOSEが自動車メーカーのプレミアムサウンドを作るために市販を辞めるという交換条件をのんで市販ユニットが無くなり、それから10年以上遅れてJBLも同じ様に市販ユニットを辞めて、その前にJBLユニットは日本の倉庫にある在庫を全て買ったり、ピュアディオ向けの専用ロットで生産してもらったりと、製品の確保に苦労していました。


そんな事を20年以上続けていたら、見た目は安っぽいが耐久力はあって、素朴だが作った音はしない純正スピーカーをベースに良い音を作るベーシックパッケージが販売の主軸になっていました。


そしてここ5年ぐらいで多くのお客様からよく言われる様になったのが、「町を歩いていて、止まっている車のハンズフリーの電話の音がやたら漏れて聞こえるけど、以前からあんなに漏れていましたっけ?」という事です。

確かにナビ連動のハンズフリー機能が普及したというのもありますが、それでもあの音漏れは以上に感じます。

他には横断歩道を渡っていて、軽のハイトワゴンが信号待ちしていて、何かでアイドリングストップが解除になってセルが回ると、「ブルン!」と車体全体が響いて、中の人は何ともなくても歩いていてビクッとするのは自分だけでは無いはずです。


これは車体の軽量化と、コストダウンのための防振材を減らしたり、ドアが側面からの衝突時にグチャグチャに潰れて中の人を守るために外板を柔らかくしていたりで、防振処理の有るか無いか、防振処理の質の良し悪しで車内の人にも、車外の人にも不快な思いをさせないという新しい時代に来ていて、防振作業というのがオーディオマニアのエキスパートだけの物から一般的な物へと大きく転換して来ています。

ドア防振だけでも響きのループというか、渦を断ち切る事によって、自分にも周囲にも不快な思いをしない様になるので、防振は色んな意味で有益な施工になっています。


井川のブログの『お客様の質問にお答えして』も、何年も続けていると、似た様な質問も繰り返し頂いていますが、そのお答えは同じものもあれば、車の構造や業界の流れの変化により、微妙に変わってきているものもあります。

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Posted at 2023/10/25 11:09:49

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サウンドピュアディオの井川です。 福岡県・山口県でカーオーディオ専門店を営んでいます。 アーティストとのコラボレーションにより、より生演奏や生の声に...

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