今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、スズキのスイフト・スポーツです。
オーディオレスのお車にケンウッドのフローティングタイプの大画面ナビを取り付けて、ベーシックパッケージの取付とベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張と純正の16センチスピーカーを外すと、何も貼ってない外板裏が見えます。
一時期コンパクトカーでも防振材が貼ってある時期があったのですが再び省かれて来ていて、ドアの残響がかなり残る様になっています。
自分が出演しているラジオ番組の中では、近年停車中の車からハンズフリーフォンの会話が漏れて来るという事をよく話していて、男女の喧嘩話だと聞いていて恥ずかしくなるという事を言っていますが、これは外板裏の振動で相手の声が外に漏れていて、こういうドアでは音楽を聴いても音が良いはずはありません。
ピュアディオのベーシック防振では外板裏の響きの大きいポイントを見つけて、その響きの周波数に合わせて4種類の共振点の違う材質を貼り合わせています。
この写真では6カ所4種類の材質が貼ってあるのが写っています。
綺麗に響きを落とすコツは同じ材質を近くに貼らずに、4種類のばらし方にも独自のノウハウが存在しています。
それと鉄のバーに外板がくっついている部分にはシリコンか何かの柔らかい成分が挟んでありますが、これよって下がる音域もあるのでしょうが、人の声の部分は筒抜けなので、これがハンズフリーフォンの声が外にダダ洩れの原因ではないかと思いながら見ていました。
防振作業が終わって純正スピーカーを元に位置に戻して、内張を組み付けたらドアの作業は完了です。
スイフトのスピーカーグリルは16センチの割にギリギリの開口部しかないので、音のチューニングにはコツが要ります。
グローブボックス下に比重の高いMDF板を敷いて、その上にオプションを含めた6ピース構成のピュアコンを取り付けます。
ツイーターはダッシュにピュアディオブランドのアップグレードのATX-30を取り付けて、純正16センチと合わせて中級グレードの2WAYスピーカー的鳴りに仕上げました。
全ての結線が終わったらタイムディレイを全てゼロにして、ここは調整の最初から最後までゼロのままで、自然な本来の音楽に近い音色でセッティングして行きます。
他の音を強調する機能はセッティングが煮詰まっていない時には入れた方が良い音に聴こえますが、本来の音楽の音に近くなるにつれて入れない方が自然に聴こえるので、最後の方ではほとんどゼロにセットしました。
出過ぎた音域のバンドをイコライザーで何カ所か下げて行き、後はピュアコンのパーツの数値をあれこれと変えて、最も生音・生声に近くなる組み合わせで調整を終了しました。
このピュアコンの調整は音域幅とレベルを合わせる以外に、インピーダンスの調整が出来るというのが他店では出来ない音のコントルールが出来るのが魅力となっています。
直流抵抗のΩと違って、インピーダンスはその周波数ごとに微妙にΩ数が違って、コイルとコンデンサの組み合わせによって、特定の周波数のインピーダンスを上下させて音色をコントロールしています。
多バンドのイコライザーで音色の明るい暗いをやや表現出来ますが、根本的な音色を変えるにはインピーダンスのコントロールが有効な手段です。
時間をかけて音調整を行って、他店では表現出来ないサウンドで納車させて頂きました。
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Posted at
2023/12/03 10:35:21