今日ご紹介する1台は、月曜日の福岡店の作業から、トヨタのカローラアクシオです。
トヨタ純正のナビオーディオが装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張を外して、工場装着の防振材が1枚貼ってあるのを剥がしてから防振作業を行いました。
工場装着の防振材は合わせて使う場合と、剥がして一から響きを整える方法と2種類あって、事前にどちらが良いかテストしてから作業手順書を作っているので、この車種の場合は剥がしてピュアディオ製の防振材のみで、合計10ポイントの響きを4種類の共振点の違う材質を貼り合わせて、ドア全体の響きをスムーズに抑えています。
防振が終わって内張を元に戻して、ベーシックなのでドアの16センチスピーカーはそのまま使用します。
次に純正ナビは一度取り外して、ナビ裏から音信号を取り出して、ピュアディオブランドのPSTケーブルのフルレンジタイプでグローブボックス下まで音を送ります。
グローブボックス下には比重が高くて厚いMDF板を敷いて、その上にピュアコンのブラックボックスとコイルを取り付けます。
今回は純白のボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きしたコイルを使用しています。
ドアスピーカーの上限周波数を決めるコイルはかなり前から巻きの少ない物は手巻きを使用していて、多くのお客様から高評価を頂いていますが、最近はブラックボックスの中のコイルも手巻きにして、CDが再生出来ないディスプレイオーディオ車でも良い音で再生出来る様に努力しています。
もちろんCD付きのお車にも手巻きのコイルのブラックボックスを使用しているので、より良い音でCDを聴く事が出来て、ただこれまでの巻き数よりもブラックボックス内は約10倍の巻き数が必要になるので、製作時間はかなりかかっています。(数値はインダクタンス値で巻き数ではありません)
それと隣に透明のアクリルボビンの大手メーカーのパッシブネットワークから外してコイルを置いていて、見た目が透明で音がクリアーに感じるこのコイルも、アクリルの硬さゆえにコイルの中で起こった微弱振動が中で溜まってストレスを与えてしまい、見た目の様なクリーンな音にはならないので、硬過ぎず柔らか過ぎずの微妙な硬さのボビンで、微弱振動を外に逃がしてクリーンな音を再生させています。
微弱振動を貯めないという意味では、コイルを熱収縮チューブで締めてぶら下げる方法を使っているメーカーやショップがありますが、これは音が悪くなる事はあっても良くなる事はないでしょう。
また一度アクリルのボビンから銅線を取って、ピュアディオのボビンに巻いてコイルを作ってみたのですが、銅線が細くて純度が低かったので、ボビン以外でも音がクリーンにならない要素がありました。
ピュアコンを通して中低音と高音にフルレンジの音を分配して、中低音はドアスピーカーに送り、高音はダッシュの上にスタンドを使って適切な仰角・振り角を付けたピュアディオブランドのアップグレードのATX-25ツイーターで鳴らしています。
純正ナビは13バンドのイコライザー付きで、純正として細かく調整出来て、ピュアコンの値合わせてイコライザーの調整を駆使して音をより生音・生声に近くして行くのですが、火曜・水曜が福岡店はお休みなので、木曜日に自分が福岡店に移動して最終的な音調整を行います。
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Posted at
2024/09/04 10:35:21