今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、フォルクスワーゲンのポロです。
デンソーTENイクリプスのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取り付けと、ベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張を外して、インナーパネル4カ所と外板裏4カ所のピンポイント防振を行いました。
ドアスピーカーは最初からJBLの16・5センチサイズの609Cが付いていたので、それをそのまま使用しています。
ツイーターは同じ銘柄でシリーズは違いますが、P560Cをチョイスして、スタンドを使って適切な仰角振り角を付けて取り付けています。
ツイーター取り付けは純正位置を希望される方が多く、以前は営業担当者が要望通りにお受けする事もあったのですが、結局後で「代車で借りた車とあまりに音が違い過ぎる。」といつもの位置に付け直す事が多く、現在ではこの位置でお願いしています。
純正位置が音が悪い理由は
1 グリルの抜けが悪い
2 指向性の向きが悪い
3 周りの鉄の影響でマグネットの磁力線が曲がって音が悪くなる
の3つの理由で、仮に純正位置に取り付けた場合はピュアコンでツイーターレベルを目一杯上げて、更に周波数レンジも目一杯広げてやっといつもと同じチイーターレベルになり、結局歪みっぽい音になるので、「代車と同じ取り付け方法にして下さい。」となり、ピュアコンの値はまた一から探り出さないといけないので、現在は定位置しかお受けしていないというのが現状です。
そのピュアコンは比重が高く厚いMDF板の上に置いて、ブラックボックスの中にあるスピーカーに対して並列に繋がっているコイルと、後付けの純白のボビンのスピーカーに直列に繋がっているこちは、どちらも井川が空のボビンに一から手作業で巻いた物を使っています。
この機械巻ではなく一から手巻きが音が良い理由は、機械巻は同じ方向にしか巻いて行かず、手巻きは少しでもムラが出れば一度戻ってから巻き替えて、それを何度も繰り返しているから銅線の長さの割にインダクタンスが高いコイルが仕上がり、Q値の高い音の良いコイルに仕上がるという訳です。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、ナビのセッティング機能とピュアコンの値を変えて音調整を行います。
まずは音を強調する機能は全てオフにして、荒くてどぎつい状態でなく、滑らかで自然な音で鳴る様にします。
イコライザーは5つのパターンがメモリー出来るので、お客様のご要望でスタジオ風やライブ会場のPA風などの複数のパターンをメモリーしました。
ポロのドアはグリルがあまりリスナーに対して良い向きではないので、ツイーター側の音域を広げて、中音域に近い部分をカバーしました。
オーディオメーカーのネットワークはツイーターレベルは調整出来ても、音域の調整は出来ないので、ここの調整はピュアディオならのものです。
ツイーターの音域は広げれば良いというものではなくて、歪みっぽさが出ない程度に広げないといけないので、何度もブラックボックスを交換して試聴を繰り返して、歪みが出なくて最もツイーターレンジの広いユニットを探しました。
ドアスピーカーが普通の純正ではなくてJBLの609Cというのがこれまでに無かった組み合わせだったのでツボを掴むのに苦労して、最終的には生音・生声に近い音色という目標に近づけました。
かなり長い時間をかけて音調整が終わって、現在は清掃を行ってお客様が取りに来られるのを待っている状態です。
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Posted at
2024/12/07 09:26:18