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イイね!
2024年12月12日

続・お客様の質問にお答えして 第21話


12月に入って初めてのお客様の質問にお答えするシリーズの書き込みです。

今回は質問というよりもお褒めの言葉の様な内容を複数頂きましたのと、その前の過去のお叱りなども含めて、ここで紹介させて頂きます。


それはサウンドピュアディオのブランドがスタートした2001年頃に、「サウンドピュアディオは大手メーカーの音の良い専門店のリストに載っていないので、まるで自分が買ったお店が音が良くない様に感じるから、音の良い専門店のリストに載る様にして欲しい。」というご要望を沢山頂いていました。

ピュアディオブランドが出来る前の『カーオーディオ専門店オーディオボックス』と時の1990年代の後半は、音の良い専門店のリストに載っていたのですが、当時はタイムアライメントを使用したデモカーを用意する事が条件だったので、最初だけタイムアライメントを使ってデモカーを作って、メーカーの担当社に聴かせた後にタイムアライメントを切ってセッティングし変えてデモンストレーションを行い、ユーザーにはタイムアライメントは使わない様にと言って販売していました。

ところがそれを知った他店がメーカーに、「あの店はタイムアライメントを否定している。」とチクリが入って、メーカーの担当者が来て、「タイムアライメントが良いと褒めてもらえなかったら、音の良い店のリストには載せられません。タイムアラメントを勧めるか、リストから外れるかのどちらかを選んで下さい。」という話になって、「リストから外して頂いて結構です。」と言ってリストから外れました。


当時一部のお客様からは、「その時だけ言う事を聞くふりをして、後から戻せばいいんじゃないですか?」という意見もありましたが、どうせまた他のタイムアライメント推奨派の店のスパイが来たら同じ事になるのと、一時的にでもタイムアラメントで音の調整をする事で音感がズレるので、あっさりリストに載らない選択の方が長期的に考えたら吉と思いました。

もちろんもうリストに載せてもらえないので、自社が自分の予算でPRするしかなく、時代はタイムアライメントありきのスピーカーの音造りになって来ていたので、80年代の終わりから90年代の前半にあった様な『プロ用のユニットに近い音色のスピーカー』を販売するために『サウンドピュアディオ』という新しいブランドをたちあげました。


この『オーディオボックス』から『サウンドピュディオ』と店名を変えた時に、多くのお客様から、「オーディオボックスの方が慣れているから、オーディオボックスのZSPではいけなかったのですか?」という質問を頂いていました。

実は当初はオーディオボックスのZSPという名前で発売したかったのですが、特許庁に商標登録を出そうとしたら、アメリカの『AUDIO VOX』という会社が日本でスピーカーブランドとして商標登録されていて、VOXとBOXで一字違いで類似しているというという事で商標登録出来ず、他の名前でいくつも商標登録を出して、結局通ったのが『ピュディオ』と『ピュアーツ』の2つで、ピュアディオを店舗名とスピーカーやケーブルのブランドとして使用して、ピュア―ツは静電気除去システムの名前として使用しています。


そんな2001年のピュディオブランドのスタートがあって、タイムアライメントを使わずに本来の音楽の音色に近い音を車内で再現するをモットーに活動していたら、2010年代には三菱電機が休止していたダイヤトーンブランドを再開して、『サウンドナビ』という音の良いナビゲーションシステムという触れ込みで発売して、そこでも音の良い専門店のリストが作られました。


自分もお客様もダイヤトーンのサウンドナビにはとても期待していて、なぜならダイヤトーンブランドは90年代にオーディオ評論家を使った事でブランドが一度消滅したので、次は評論家に頼らないプロ機の様な音の製品が出るであろうと期待していたからです。

ところがスタートしてみたらオーディオ評論家の力を借りてまた前と同じ事で、耳の錯覚を利用した機能のオンパレードで、もちろんタイムアライメントは必至で、まだカロッツェリアの方の機能をいくつかオフにした方が自然な音で、クラブダイヤトーンのリストには載ろうともしませんでした。

この時も一部のお客様からは「なぜ音の良い専門店のリストに載ろうとしないのか!」というお叱りを受けましたが、最近ダイヤトーンがサウンドナビとカー用スピーカーのほとんどを生産を辞めた事を知って、大手メーカーの戦略に乗らずに独自路線を進んで良かったと、自分の選択が正しかったという事を感じました。


ここまで読まれて多くの方は感じておられると思いますが、サウンドピュアディオは1980年代の後半から90年代の前半にあった、プロ用機器の様な音が出るカー用の製品を追い続けた事で、業界全体がマイナス方向に行っても、『本来の音楽の音色に近い状態で聴きたい』という需要は絶対に有るという信念に基づいて仕事をして来て良かったと、実感しているところです。


以上、過去30年弱のお話を、かなりダイジェストでお届け致しました。

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Posted at 2024/12/12 11:24:19

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サウンドピュアディオの井川です。 福岡県・山口県でカーオーディオ専門店を営んでいます。 アーティストとのコラボレーションにより、より生演奏や生の声に...

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