今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、日産のキャラバンです。
オーディオレス車にアルパインのディスプレイオーディオを取り付けて、ドア防振の施工の後にベーシックパッケージの取付を行います。
まずはドアの内張と防水シートを外して、外板裏の響きを調べます。
ドア後方の上に工場装着の防振マットが貼ってあって、それを含めて5種類の共振点の違う材質を貼り合わせて、ドア全体の響きをスムーズに抑えます。
ここでスムーズにという表現を使っているのは、一般的にブチルゴムを大量に使う防振が多く、確かにロードノイズが抑えられても、スピーカーの鳴りに大量のブチルゴムの響きがプラスされて、低音の量は出る様になっても、本体の音楽の音とは違う音が混じるので、それがスムーズな音とは言えないので、あえてスムーズという表現をしています。
ピュアディオでもブチルゴムは使っていますが、必要最小限の量に抑えています。
次に外した内張の吸音フェルトを一時的に外して・・
表面とコーティング剤が浸みてはいけない場所にマスキングを行って、ツルツルのプラスチック面に粗目を付けてからセメントコーティングを行います。
開発当初は綺麗に均等に塗っていたのが、内張りが重たくなる割に振動が通過するので、そこで意図的にランダムに厚い薄いを作ったところ、振動が消えやすくなったので、時間をかけてわざとこうしています。
感想が進むと徐々に青白いいろから茶色に変わってきて、たわみを持てせてひび割れを起こさない様にしている成分の化学変化が見てとれます。
内張りが乾燥する間にドアのサービスホールを金属シートで塞ぐ防振を行って・・
重ね貼りをした切り口にシリコンを塗って、将来湿気によって剥がれを起こさない様に、あらかじめ策を打っておきます。
これで方ドア3層のフル防振が完成で、これより先は『後編』でお届け致します。
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Posted at
2024/12/13 10:26:22