今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業から、ホンダのNボックス・カスタムです。
カロッツェリアのサイバーナビが装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付とベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張と防水シートを一度外して、何も貼ってない外板裏の響きを確かめて、4種類の共振点の違う防振材を貼り合わせます。
外した内張にはセメントコーティングの施工を行って、乾燥したらドアに戻します。
セメントコーティングはブチルゴムやアスファルト系の柔らかい材質を内張に貼るのと違い、カチッと心地良い響きになり、遮音性と断熱性に優れている、これまでの防振の常識にとらわれない優れた手法です。
この年式のNボックスのドアスピーカーは、唯一他のNシリーズとは違う表面材を使用していて、防振するとかなり低音が出る様になり、プラスチック製のパワードウーハーは完全に要らない様な低音の量が出る様になります。
ツイーターはダッシュの上にスタンドを使って、JBLのP560Cの26ミリサイズの物を、適切な仰角・振り角を付けて取り付けています。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、その上にオプションのSSFを含む6ピース構成のピュアコンを取り付けています。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、ナビのイコライザーとピュアコンの値合わせで、生音・生声に近くなる様に追い込んで行きます。
まずはタイムアライメントを全てゼロにして、イコライザーのみで音を合わせて行きます。
ピュアコンは5個目でピーク値になり、コイルは井川が一から手巻きした物が3個目でピッタリ合い、オプションのSSFは3個目で低音の感じが良くなり、付けなかった物を並べたらこうなりました。
イコライザー調整では低音域がスタジオレベルと比べると広範囲でやや出気味で、何カ所も下げてちょうど良いバランスに合わせました。
ドアスピーカーが純正で、パワードのウーファーも使っていないのにかなりパワフルで、モノラルでなくて左右のセパレーションが分かるキレの良い低音で、高音も26ミリの外に広がるタイプのドーームで、極めて元の音源に入れた時に近い音色で再生出来るシステムに仕上がりました。
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Posted at
2025/02/09 10:28:01